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VMware Certified Professional(VCP)受験記。

先日、VCPの試験に合格したので、その体験談でも書こうと思います。

今回のネタは専門的な内容で、仕事でSEとかをやっている方以外チンプンカンプンなので躊躇ったのですが、受験の参考にしようとネットで検索しても情報があまり無く、自分自身不安な状態で受験したので、「合格したら体験談を書こう」と思った次第ですので何か参考になれば幸いです。

以下の内容は2014年1月現在・V5.1(VCP-510)の情報のものです。テストやシステムは頻繁に更新されており、現在としては古い情報になってますので、参考資料としてご参照ください。

なお、2015年9月にVCPの更新試験(VCP-550)を受けましたので、そのレポートも合わせてご覧戴けたら幸いです。

●概要

まずVCPですが、正式には「VMware Certified Professional」という試験で、VMware社の製品の知識や技術が問われる認定試験になります。仕事とかで一口に「VMware」というと普通vSphere(ESXiやvCenter等)を指すのですが、VMwareのソリューション全般の知識についても必要だったりと結構範囲が広いです。

認定を受けるには規定のトレーニングコース(研修)を受けて、テストを受験して合格するというステップが必要です。なので、試験勉強の前に研修を受ける必要があります。

初めての場合、受講する研修は「VMware vSphere: Install, Configure, Manage」(現行はV5.1)というものになります。基礎知識から応用、構築など一通りの内容のものを5日間の日程で学習するメニューで、受講費用は各ベンダーやSI会社等(HPとかNEC等)が開設しているトレーニングセンターにもよりますが大体30万円前後で、VMware社プロパーでは3845米ドルになります。
費用が高額なのはもちろんですが、5日間(月~金曜)なので、1週間丸々仕事を抜け出す期間を確保するだけでも難しいと思われます。第一の関門は会社の理解ということで、コレが一番の大きな門かもしれません。わたしは何度も希望してようやく受理してもらえました。

 

●研修編

都内にあるトレーニングセンターへ朝から夕方の月曜日から金曜日まで研修を受講しました。
仕事を離れ、会社の通勤経路とも全く違うので新鮮な気分です。
あと、こういう研修で悩むのは服装ですが、一応上下スーツで、楽に受講できるようにノーネクタイとしました。
他の参加者も似たような服装でした。私服の人が居たら明日からそうしようと少々期待していましたが…。

最初に緑色の分厚いテキストが配られますが、これはVMware公式なので、何処のトレーニングセンターでも同様のモノが使われていると思われます。
中身は簡素な印刷で文字が多く、一枚一枚の紙が薄いので相当なボリュームです(誤字脱字や印字抜けが多い…)。
5日間でこのテキストの全内容を学習するので結構なスピードです。最初は概要や基礎知識なのでそれでも余裕なのですが、段々と専門用語などが多くなります。VMware固有の用語は似たような名前が多いので「あれ?これ何だったっけ?」となりがちです。

テキストに従って実機での構築も行う所もあるのですが、通しで構築なので「ここをもっといじりたい」という時間もあまりありません(休憩時間を削れば別ですが…)。あと、2人1組で実習を行う所もあります(1人1台に割り当てられているESXi間でvMotionする実習など)。そのペアの実習の部分はなかなか体験できる機会の無い所が多いので何度も試したい所なのですが、ペア実習だけに待たせては迷惑なので、急いでの構築となりました。
自宅で学習できれば良いのですが、テキストを読み返せるぐらいで、実習を再現しようにもVMwareに対応したスイッチやストレージ装置があるわけも無いので、研修の中で最大限に知識を吸収していく必要があります。

こうして、駆け足での5日間の研修が終わりました。結構濃かったです。
研修の内容自体はVMwareを運用レベルで触っている程度でも、クラウドだとか仮想化を実現したとか言ってお客様に提供できるようなシステムが構築できるレベルまで学ぶことができてかなり有意義でした(もちろんトータルで構築するにはネットワークやストレージの知識も必要ですが…)。
VMwareの構築に携わることになったらこの研修を受けるだけでも5日間の価値はあると思います。

とはいえ、あくまで最終目標はVCP合格なのでさらに頑張る必要があります。

 

●試験対策編

VCP試験は研修を修了した後に手続きを行い、VMware社からの承認をもらうことで受験資格を得られます(この手続きが結構面倒…)。

試験の方式はテストセンター(ピアソンVUE)でのパソコンによる試験で、時間は90分で85問、満点は500点、300点以上で合格です。回答方法は複数選択式で、コマンドを直接書くなどの記述問題や演習問題は無しです。

わたしはLPICだとか、他社ベンダー資格も受験した経験があり、鬼門になりやすい記述や演習が無いのに加えて正答率6割なので、正直余裕かなと思いました。駆け足で学んだ知識を忘れないうちにすぐに試験を受けようと思いました。

まずは試験対策向けの問題集を購入して現状の知識で解いてみましたが……。3割しか正答できず愕然としました…。
問題集はかなり細かいレベルで問われる内容が多い上に、前述しましたがVMware固有の用語がかなり多く混乱します。想像以上のディティールということで…。さっきまでの余裕ムードが一転し、少なくとも研修を受けただけではまず合格できないレベルだと痛感しました。これが第二の関門です。

…ということで、初心に返って普段の資格試験の勉強モードに切り替えました。
まず問題集を答えも含めて読んで、分からない用語が出たらテキストやGoogleやVMwareのサイトを検索して調べて、最後まで進めたら、最初に戻って問題集を解いていきます。最後まで進めたら間違えた問題をもう一度解いてを2,3回繰り返しです。問題に慣れることにより専門用語が出ても混乱したりビビらないようにしていきます。

研修が終わってからのUzla式学習法から1週間、7割ほど正答できるまでに達したところで試験を申し込みました。
普通こういうのは10割になって申し込むモノですが、自分を追い込むためにあえて中途半端の状態で1週間先の試験日に向けて緊張感を持たせつつ残りの3割の補完に努めました。

 

●試験編

時間が経つのは結構はやいもので、結局のところ完璧だと断言できない状態で試験本番です。
テストセンターの受付で身分証明書二点を提示し、署名をした後に顔写真を撮影してから試験室に移動します。指定のブースの座席に座り、試験の開始です。
問題と直接関係ない部分ですが、何を選んだら良いのか分からない謎のアンケートだとか、海外のベンダー試験名物の謎の日本語訳でじわじわとダメージが蓄積されて行きましたが、こういう場合は英文表示にして対応します。
1問1分ペースなので時間が心配されましたが、試験対策の甲斐もあってタイムアップになることも無くスムーズに進みました。

そして終了ボタンを押したら、「合格」の文字が出てきて、喜びと同時に全身の力が抜けました。「戦いは終わった」ということで…。

ただ、びっくりしたのが、得点が311点で、ボーダーの300点ものすごいギリギリでした。

かなりギリギリでした…。
かなりギリギリでした…。

正直手応えは400点ぐらいかなと思いましたが、1問1問は同じ点数ではなく(噂通り)配点がバラバラなのかもしれません。「もう少し行けたと思うんだけどなあ」と少々自分自身への不満もありましたが、合格は合格ということで…。
ちなみに日本では2013年6月の時点で約9000人がVCPを保有しているらしいですが、わたしが合格したのは12月だったので既に1万人を越えていると思われます。

試験に合格したら数日後(結構長い)にVMware社からメールが届きます。コレで完了…ではなく、合格後の申請が必要です。
普通のベンダー試験は待てば認定証が届くのですが、VMware社のものは自分で申請する形になります。その申請の中で「VMware Workstation」のライセンスキーの発行申請もあったりします。購入すると27,800円なので贅沢な特典だなあと。

 

…ということで、VCP合格への道は約3週間で走破しました。

結構ハイペースでしたが、範囲がかなり広いのでやはり記憶が薄くなったりダレないうちに早く試験を受けて良かったと思います。

勉強のポイントはかなり細かいところの問題が多いので分からない用語は調べたりして疑問点をなくすことが重要です。あと問題に慣れたり仕上がり具合の見極めとして問題集はほぼ必須に近いです。他のベンダー資格と比較してVCPを扱っているモノは少ないのが難点(しかも高価な上、問題の鮮度は疑問)ですが、ほぼ完璧に仕上げれば合格点に近づけることも可能だと思います。試験費用も高額(18,700円)なので一発合格目指して最高の状態で試験に臨むことがベストだと思います。

この記事を読んでVCPを目指されている皆様の合格をお祈りしています。

コメント一覧

  1. こんにちは。私もVCP5取得を目論んでいます。
    参考にした試験問題集はどのようなものでしょうか?その問題集から類似のものはどれくらい出題されていましたか?
    宜しければ教えてください。

  2. こんにちは。ご覧頂きましてありがとうございます。

    問題集ですが、Web問題集を購入しました。
    価格は書籍のものと大差がなく、鮮度に期待できると思い、そちらにしました。
    宣伝の形にしたくないので詳細は書きませんが「VCP Web問題集」で検索すれば出ると思います。
    (先月2ヶ月8000円で買いましたが、今は4000円で、かなり安くなってびっくりしました)

    Web問題集は実際の問題と比較して類似のものを含めて多く出ていましたが、
    問題集の答えがあきらかに間違っているものがあったり、解説文に関しても殆ど期待できませんので、
    「何故この回答なのか」を独自で調べながら、吸収していく必要があります。
    (問題と答えをそのまま暗記したら合格できるというわけではないです)

    わたしの場合は「1回目は不合格でも良いからとりあえず様子見で」と、
    8~9割ぐらいの状態で臨みましたが、本文の通りかなりギリギリで、
    1問でも落としたら不合格だったのかもしれません。
    なので、できれば時間を掛けて勉強すれば合格の可能性は高まると思います。
    あと、研修後すぐに試験勉強した方が、記憶が新鮮な状態かつ緊張感も残っている分、有利です。

    合格をお祈りしていますm(_ _)m

  3. 情報ありがとうございます!

    やはりここの問題集が人気?なようですね。
    研修の時に講師の方も、意外と点数稼げないテストです、と言っていました。。
    とりあえず年末に研修テキストを自炊して、通勤電車の中でタブレット片手にもう一度読み直しています。
    意外と忘れているところが多かったです。

    時間を買うのであればWeb問題集の方が効率的かもしれないですね。
    そして、今月末にはなんとか受けたいな、と。。

  4. 先日、無事VCP合格することができました。
    例の怪しい問題集は同僚が持っていたので見せてもらいましたが、ここから出る事は殆どありませんでした。
    トレーニングを受けた所の模擬のほうが6割前後の確率で出題されてましたね。

    結構いい感じに答えられていたと思いましたが、結果は意外とギリギリ。。
    本当、点数が伸びない試験ですね。配点がおかしい気もしますが。

    何はともあれ、ようやく肩の荷も下りたので、次は春の情報処理試験の勉強を開始しなければ。

  5. こんばんは。合格おめでとうございます(^^) そしてご報告ありがとうございます。

    怪しい問題集はわたしの場合は結構出ていましたが、ベンダー試験は結構マメに更新されるので
    依存はしづらいですね。答えも間違っている事もありますし…。

    本文には書いていませんでしたが、わたしもトレーニングを受けた所の模試を頂きました。
    それが怪しい問題集と殆ど同じだったのでびっくりしました(^^;
    ただ、答えや打率(問題数に対しての出題率)は怪しいのより精度が高い印象でしたので、
    問題集が提供されている所だったら怪しい方をお金出して買うより良いと思いました。
    (今後受験される方はご参考として…)

    わたしも余裕と思ったらギリギリ合格だったので、おそらく正答率が高ければ点数が低く、
    低い問題ほど高い点数になっているのかなと思います。

    情報処理試験、結構大変ですが頑張ってください m(_ _)m
    セキュリティ受験予定だったりしますが、何回も不合格経験があるので秋以降にでも…。

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