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【家庭用クイズ】第10回:「アタック25」(PS2版)

ついに、枯れた家庭用クイズゲームレビューも第10回となりました。

記念すべき10回記念は前々からプレイしたいと思っていた「アタック25」のPS2版です。

2014-02-18 19.55.09

<パネルクイズ アタック25>
● 対応機種:PlayStation2(PS2) ●
● 発売日:2002/8/29●
● 定価:5,800円(税込)●
● 購入価格:460円(中古)●

 

PS1版は第2回にレビュー済でしたが、それよりも更にパワーアップしているPS2版です。メーカーは違いますがプロデューサーは同一人物で、姉妹品のPS2版ウルトラクイズで職権乱用疑惑のあるI氏です。
よく見たら中古購入価格がPS1版より安いです…。結論からいきなり書いておきますが、PS2本体を持っているのならばPS2版をオススメします。

こんな価格でもディスクは傷も無く箱・説明書もオマケも全てそろっています。
そのオマケとは肖像権配慮のためのモザイクの代わりにパッケージの上に置いている「アタック25」出場希望ハガキ(現在でも使用可能)と、ゲーマーには懐かしい今は無きデジキューブの商品案内です。

「アタック25」の番組そのものについてはPS1版の時に一通り書いたので省略しますが、このPS2版はパネルのフォントやスタジオセットなどは数年前(少なくとも2011年)まで現役だったもので、現在との大きな違いといえば回答者の背後にあった観覧席が無くなったぐらいです(余談ですが、昨年の暮れに久々に番組を見て「観覧席が無くなってる」とTwitterでつぶやいたら、「観覧席そのものはカメラに写らない場所に存在している」とのご指摘を頂きました)。

あと、忘れてはいけないのが司会は発売当時ご存命だった児玉清さんです。現在の司会を批判する意図は無いのですが、長年司会を務めていて定着していただけに、「児玉さんといえば『アタック25』」と思っている方も多いのではと思います。

問題読みは当時現役だった沢木美佳子さんです(PS1版は相馬宏美さん)。担当を10年以上勤めただけあってこちらも「アタック25」ファンとしてはお馴染みだと思います。
ただ、わたしの場合だと子供の頃よく見ていたときは(声質は似ていると思いますが)相馬さんボイスの方がお馴染みだったので、沢木さんと言われて「TMNT」のあの甲高い「サーワーキーちゃん!」を思い出してしまった馬鹿者です…。どっちも年バレるなあと。

 

話が逸れそうになったのでゲームの方に参りたいと思います。

タイトル画面で例のタイトルコールとBGMの後で、ゲームモードの選択です。早速ゲーム……と言いたいところですが、まずは自分のプロフィールやアバター(分身)を作ります。なお、姉妹品である第8回で紹介したPS2版「アメリカ横断ウルトラクイズ」のデータがあればそのままインポートできますし、アバターの新規作成も可能です。
いじれる範囲はウルトラクイズ準拠ですが、選べる衣装や顔は少なくなっています。まあ、いずれもラインナップが微妙ですが…。

ゲームモードは大きく二つに分かれていて、1人から4人までプレイできる「パーティーモード」と、1人プレイ専用の「チャレンジモード」があります。

「パーティーモード」は番組と同じ流れで同様クイズやパネルの駆け引きを楽しむ前作同様のモード(後述)で、このモードでも「アタック25」が十分体感できますが、「チャレンジモード」は、それ以前の段階からのスタートで、番組出場目指して応募ハガキを出すところから始まります。

物語は何故か妙に渋い和室から始まり、参加希望ハガキを書くプレイヤー。なお、ウルトラクイズで優勝したデータをインポートした場合、部屋に優勝旗が置かれているという細かい演出も。

物語は何故か妙に渋い和室から始まり、参加希望ハガキを書くプレイヤー。なお、ウルトラクイズで優勝したデータをインポートした場合、部屋に優勝旗が置かれているという細かい演出も。

ポストに応募ハガキを投函し、「出場できますように」と言わんばかりの柏手を打つプレイヤー。

ポストに応募ハガキを投函し、「出場できますように」と言わんばかりの柏手を打つプレイヤー。

ハガキ投函後の予選会からスタートして、その難関をクリアしたプレイヤーが番組(本戦)に参加できるという、「パーティーモード」より一層味わいのあるモードです。予選会は筆記試験と面接試験があり、芳しくない場合はもちろんそこでゲームオーバーです。

予選会の舞台はABC朝日放送(大阪)の会議室で、筆記試験の際に、プロフィールの他に得意・苦手ジャンルや趣味、自己PRを書いた後で筆記試験スタートです。

ウルトラクイズは(ゲームで)出場経験有りです。なお、書いた内容によっては後で後悔することも…。

ウルトラクイズは(ゲームで)出場経験有りです。なお、書いた内容によっては後で後悔することも…。

 

試験内容は5択や記述式が出てきます。記述式は、実は正解に近い文字が最初にセットされています。

試験内容は5択や記述式が出てきます。記述式は、実は正解に近い文字が最初にセットされています。

この筆記試験にクリアしたら、次は面接です。
面接ということで、何種類かある返答でよさげなモノを選ぶというものです。

明らかにダメそうな選択肢を選ばなければ印象はアップするはず。自分が面接官だったらウルトラクイズ法被の時点で不合格にしますが…。

明らかにダメそうな選択肢を選ばなければ印象はアップするはず。自分が面接官だったらウルトラクイズ法被の時点で不合格にしますが…。

基本的に面接の模範解答的な選択の方が好感触(高い音の効果音が出る)で、「テレビ受けするのでは」と思って奇をてらった解答をすると却って印象が悪くなるので注意です。
返答は時間制限がありますが、無言も答えのうちになります。さらに、前述のプロフィールで答えた内容次第でミニゲームが追加され、腕次第で成功する形式が多いですが、中には運だけのモノもあります(失敗するともちろん印象悪)。

面接が終わった後は、例の茶の間の場面に戻って、携帯電話で本戦出場の可否が伝えられます。
出場決定となれば本戦のスタートで、不採用となればそこでゲームオーバーです。

本物の番組に出場することはコレに比べて遙かに困難だと思われますが、その一部分が体感できる「チャレンジモード」。制作者(I氏)の鼻息が伝わってきます。ただし、すぐにクイズをプレイしたい人が大半なので最初は面白いですが、結局すぐ本戦が遊べる「パーティーモード」ばかりを選択(2人以上のプレイだと必然的)してしまいます。

 

…ということで、ここからは「パーティーモード」も共通の流れになります(チャレンジモードだと視点を変えられたり、優勝すると追加要素があるなど微妙に異なる)。ここからは本編の雰囲気を書きたいと思います。

先ほどもちらっと書きましたが、かつての番組同様、オープニング映像から始まって児玉さんと沢木さんの自己紹介の後に、オープニングクイズが始まります。児玉さんと沢木さん、そして参加者一同は表情に乏しく、大写しになるとポリゴンやテクスチャが荒く感じますが細かい仕草などはよく出来ている印象です。セットのモデリングはなかなか絶妙で、観客の微妙な動きも入れていますし、PS1版の荒い静止画より遙かに進化したと感じる部分です。

オープニングクイズはビジュアル(写真)問題から始まり、正解後のVTR確認や、この後も「13番に赤が灯って、今週のアタック25は赤でスタート致します。」といった感じで児玉さんが喋る等、テレビっぽくて自然に感じます。

あとは、通常の流れが基本で、出場者の紹介やCM中の風景(実際の「アタック25」は収録番組なのであくまでイメージ)、漢字クイズや音楽(クラシック)が流れ、曲名を答えるクイズもあります。

 

ゲームでも番組でもメインの視点。ディティールは満足ですし、PS1版のように誤答しても他の回答者がガッツポーズしたり喜んだりしないだけでも進歩しています。

ゲームでも番組でもメインの視点。ディティールは満足ですし、PS1版のように誤答しても他の回答者がガッツポーズしたり喜んだりしないだけでも進歩しています。

解答方法はPS1版と変わらず、一度下ボタンを押すと戻せない選択肢や、アルファベットや数字を入力する形式があります。
問題は大半がグロ目で、こちらもPS1版健在です。さらに問題の字幕をオフにして沢木さんボイスだけにすれば番組同様のリアル感(問題文が字幕で出ないクイズ番組は貴重です)も難易度もグッとアップしてオススメです。(問題字幕はPS1版はデフォルト・オフ、PS2版はデフォルト・オン)。

 

パネルのコール時に出場者の姿とボイスのギャップに悶絶したり、パネルをひっくり返したり、はたまた消されてその時の表情がカメラに抜かれたり、児玉さんの(今となっては貴重というか)大事な大事なアタックチャ~ンスを経て、勝者が決まります。

勝者がプレイヤーの場合、お馴染みの海外旅行(ゲーム内では「ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ・パリ10日間の旅」)が掛かったクイズに挑戦できます。獲得した部分のパネルから国名を当てる内容です。PS1版では国名の他に都道府県名もあったので若干退化しています。

映像を見て国名を当てます。少ししか開いて無くても分かりやすい物から、25枚開いても分かりづらいモノまで様々です。

映像を見て国名を当てます。少ししか開いてなくても分かりやすい物から、25枚開いても分かりづらいモノまで様々です。

言うまでも無いですが、パネルの位置や枚数よりかは地理力に大きく左右されます。正解しても「残念でした」でも正解VTRをバックにスタッフロールが横に流れ、例のテーマソングで終わります。本当に番組にリアルだなあと最初から最後まで感心しました。「チャレンジモード」はもちろん、「パーティーモード」から初めても制作者(I氏)の鼻息が十分に伝わってきます。

チャレンジモードのオマケである収録後の写真撮影。正直なところ蛇足で、尻切れトンボの終わり方に感じて不満です。

チャレンジモードのオマケである収録後の写真撮影。正直なところ蛇足で、尻切れトンボの終わり方に感じて不満です。

 

さて、ここまでプレイしての感想ですが、かなり楽しめたと思います。
PS1版は「素材が良いので面白いけどなんかイマイチ」という感触でしたが、このPS2版はそれを払拭したと感じました。
クイズ好きのスタッフが作ったのだからこそ演出へのこだわりも並では無いとクイズファンなら感じるのでは無いかと思います。

一応やりこみ要素として「ボイスコレクション」があります。「何故角を取らない!」と怒られたいためにワザと角を外しても喋らないので無いと思います…。

一応やりこみ要素として「ボイスコレクション」があります。「何故角を取らない!」と怒られたいためにワザと角を外しても喋らないので無いと思います…。

1人プレイでも良いですが、これは是非ともクイズ好きが集まって「パーティーモード」でプレイすれば熱くなること間違いなしだと思います(字幕オフ推奨)。「アタック25」特有のパネル展開次第(あまり獲得していない方が角を取りやすい)で接戦になったり逆転したりもあり得るので、単純にクイズ力が高いだけでは簡単に優勝できないところもまた味わい深いところです。クイズ好きならいろいろな方にオススメできると言えます。

やはり対戦が面白いということで、連れの者とのプレイ。パネルの展開がカギなので意外に接戦になります。しかし誰かに似ているような…。標準パーツだけでこの顔に出来るとは。

やはり対戦が面白いということで、連れの者とのプレイ。パネルの展開がカギなので意外に接戦になります。しかし誰かに似ているような…。標準パーツだけでこの顔に出来るとは。

但し、クイズが苦手な方はもちろんですが、得意ジャンルが偏っている方にとっては難しく思える問題が多く出題される上に、経験者でもコンピュータキャラの早押し速度が比較的速い上にあまり間違えない所が不満に感じると思います。こういう点は良くも悪くも「クイズファン仕様」だなと思えます。もうこういう硬派なクイズゲームは家庭用には出ないだろうなあ…と。

 

<「アタック25」(PS2版) Uzla評価>
●入手性(中古のみですが、比較的容易に安価で手に入ります。廉価版の中古はさらに安いことも)
★★★★
●難易度(PS1版同様、問題やCOMの難易度が高めで、音声のみだったり選択肢の形式によっても更に難易度が上昇します。解答できてもパネルが…)
★★★★
●ゲームのシステム(「アタック25」の世界を十分に体感できます。チャレンジモードはいっそのこともっと試練があれば面白かったのですが)
★★★★★
●熱中度(やりこみ要素は少ないですが、PS1版に比べてムダも少なく結構楽しめます。クイズファンのパーティーゲームとして多人数プレイを強くオススメします)
★★★★
●総合評価(過去のレビューを踏まえてもイマイチなモノが多い家庭用クイズゲームとしては破格の存在で、「家庭用クイズゲーム・殿堂入り」にしたいと思います。PS1版では無くてPS2版ですのでお間違えの無いようにお願いします)
★★★★★

第10回ですし、殿堂入りをもってこの家庭用クイズゲームレビューは終了……ではなく、これからも続きます。まだ紹介し切れていないゲームがあるので…。このPS2版「アタック25」レベルの家庭用クイズゲームはそうそう無いと思いますが、本来の目的は「枯れた家庭用クイズゲームの成仏」なので、原点回帰したいと思います。

コメント

  1. しょすタコ より:

    Uzlaさんのレビューが始まってから、意識してソフト屋さんを覗くようにしていますが、クイズゲーム自体をあまり見かけません。
    PS2の本体は持っていますので、このゲームを見つけたら、購入してプレーしてみます。
    現在のアタック25も、TVで時々見てはいるのですが、やはり今一つです。そうはいっても、声を上げて解答してしまうこともよくあるのですが。

  2. Uzla より:

    しょすタコさん、こんにちは~。

    わたしはブックオフのような町中のショップで中古品を買っていますが、
    通販を使うことも多いです。元が安い値段なのでメール便で送ってもらったりして
    安くあげています(^^;)

    しょすタコさんはたしかアタック25の予選会に出られた事をお聞きしましたが、
    どのくらいゲームとギャップがあるのかも比較できるかもしれませんね(^^)

    わたしは児玉清さんの追悼番組以外ではごく最近に1回見たっきりだったりします。
    時間が昼間じゃなかったら見れるのにと贅沢なことを思っています(^^;