スマホからガラケーへの先祖返りと格安SIMを導入。

約1年半前にスマートフォン・docomo SH-02Eに機種変更しましたが、思うところがあってフィーチャーフォン(従来の電話機。俗に言うガラケー)に機種変更しました。今時珍しいスマホからガラケーへの変更です。

スマホのSH-02Eから、昨年冬モデルのN-01Fに変更です。

スマホのSH-02Eから、昨年冬モデルのN-01Fに変更です。

しかしフィーチャーフォンに触れるのは久々で、携帯の入力もカーソルの移動も新鮮な気分です。軽く感じたり電池持ちもかなり良く感じたり、カメラのレスポンスもすごく早かったりと今でも進化しているんだなと思いました。

…とはいえ、「ガラケーは時代遅れ」と世間一般の印象があるなかで何故先祖返りしようと思ったのかというと、こんな感じです。

  • もう少しで「月々サポート()」が満了になるので、それを見越しての機種変更。
    2年間月額費用から一定額を割り引くドコモのサービス。
    auだと「毎月割」、ソフトバンクだと「月々割」と同等。
  • 上記月々サポートがあっても毎月5000円近く通信料を払っている(満了になると7500円以上になる)ので、通信料を安くするべく通話&メール専用の電話を持ちたかった。
  • データ通信専用として、抜け殻(白ロム)になったスマホは格安SIMで通信をする。

つまりは、電話とメールはガラケーで、それ以外の普段のブラウジングやアプリの利用などは従来通りスマホと、役割分担することにしました。

電話とメールは大半が仕事なので、一番ミニマムなプラン(タイプシンプルバリュー+パケホーダイシンプル+iモード。この3点で「メール使いホーダイ」が自動適用)に変更して基本料1000円弱です。
基本料まで抑えるには電話は待ち受け利用かつメール以外の通信は行わないなどの工夫は必要ですが、利用するにあたっての初期設定(個人的にはおサイフケータイのサービスの導入や、ショップで勝手に入れられた着メロとかのサービスを解約等)さえ何とかなれば、今後通信は最低限に出来ると思います。

 

個人的にはスマホが無いと生活に支障が出るというほどデータ通信に依存してしまっていますが(大昔にPHSとPDAで通信していたほどなので今に始まったことでは無いですが…)、そのデータの通信だけの場合だったら最近話題になっていてTVCMでも流れているぐらいメジャーになった格安SIMを導入します。

この手の通信サービス自体は結構前から存在しているのですが、携帯御三家とそれほど大差の無い価格の割にサービスが貧弱なので敬遠されていましたが、最近は新規参入も多くなり競争も激化したせいか非常にサービス料金が安価になりましたので導入するメリットが大きくなりました。メールアドレスが変わったり無くなったりするのもLINE等の普及で以前より躊躇しなくなったというのも大きいと思います。

 

…ということで方針は決まり、まずドコモ契約のスマホをガラケーに機種変更すべく近所のドコモショップで一番安かったN-01Fで機種変更の手続きをしました。今の時期はショップの客入りが少なくスムーズに完了。スマホからガラケーへの機種変更だったり、オプションを大量に解約したにも関わらず、対応は丁寧でした。さすがショップ対応に定評のあるドコモだなあと。以前2回線あるうち1回線を解約しましたが良い対応でしたし。

ただ、機種変更の過程で一番びっくりしたというか注意が必要な点ですが、クロッシィ(Xi)からFOMAの契約に変更して機種変更する場合、月々サポートの対象外になることです。N-01Fの月々サポートは600円ぐらいなので、一括払いで買ってしまえば月400円で携帯が持てると皮算用していましたが、甘かったようです…。ショップの方も「対象外だったとは初めて知りました」と言う始末。

月々サポート対象外ということで、特に新しい携帯にこだわらなければ過去に利用していたドコモの携帯や、中古でドコモの白ロム端末を購入したり、譲って貰うのもアリだと思います。その場合だと元手はタダかそれに近くなると思いますが、事務手数料の他にSIMの規格(サイズ)を変える必要がある場合があり、その場合若干手数料が上積みされるかもしれません。

 

こうしてドコモの回線はガラケーとなりましたが、ここからが本番です。利用していたドコモのスマホに市販のSIMを導入しての再活用です。SIMは前述の通り色々な企業が参入しており選択肢は様々です。

なお、大半のサービス業者はドコモからのMVNO(回線を借りて切り売りしているようなイメージ)なので、ドコモの端末か、SIMフリーの端末を用意する必要があります。auやソフトバンクのAndroid端末でもショップで申請すれば有償でSIMフリー化することは可能ですが、機種はかなり限定されているうえ確実に通信が可能かは調査されていない事が多く、あと通信各社が販売しているiPhoneやiPadは戦略のせいかSIMフリー化できません(AppleにてSIMフリー版が販売されているものの通信各社に比べて割高)。

 

サービス業者選びですが、最初はパソコン通信時代から今までお世話になっているニフティが提供するサービスか、この手のサービスの老舗である日本通信のを考えていましたが、前者は他社と同じぐらいの価格なのに2年縛りがあったり、後者は安価ですが接続しづらい事が多いというレビューを見たので回避しました。

一から検討し直した結果、OCNの「モバイルONE」というサービスを見つけました。
大きな利点としてはサービスが固定では無く、5タイプのコースから自由に選べることです。

大抵のサービスは「月1GBまで」だとか「1日50MBまで」という固定の契約なのですが、このOCNのサービスは「1日50MB or 80MB」「月1GB or 2GB or 7GB」(7GBは通信速度が500kbpsに制限)の中から自由に選択が可能で、「月2GBだったけど持て余したから来月から1GBにする」といったように1ヶ月単位で変更することも可能です。なお、最安値は1日50MBのコースで、月額900円(税・各種オプション別)です。どのコースもオーバーすると200kbpsに速度制限されます。
(※いずれのプランも2014年5月現在のものです。最新の情報は上記OCNのサイトをご参照ください)

あと、対応SIMを購入することでSMS(ショートメッセージ)に対応できたり、オプションでIP電話の契約を付けることが可能です。
特にSMSに対応していないSIMでスマートフォンを使用すると、圏外と勘違いしてアンテナピクト(電波強度のアイコン)が正しく表示されなかったり、それに伴って電源の消費も高くなりバッテリが減りやすくなるという事象が発生する場合があります(これを「セルスタンバイ問題」と呼びます)。そういう不具合は避けたいところなのでSMS対応のSIMにしました。別途SMS月額費用(120円)が掛かりますが、それほどインパクトは無いので安心を優先にしたいと思います。SMSあった方が便利ですし。

 

…ということで、そのSMS対応のOCNのマイクロSIMを購入しました。ちなみにSMS非対応のマイクロSIMも存在し、こちらはSMS対応品に比べて安価な場合が多いのですが、SMSサービスには加入できないので前述のセルスタンバイ問題が発生するかもしれませんが、問題が発生しないことが分かっている場合や気にならない場合やSMSは絶対要らないという方はこちらも良いかもしれません。ただ、購入ミスしやすいので指名買いしたい方はその辺に注意です。あと、SIMそのものののサイズも注意が必要です。

「OCNモバイルONE」のSMS(ショートメッセージ)対応SIM。店頭で3000円ぐらいで購入。

「OCNモバイルONE」のSMS(ショートメッセージ)対応SIM。3000円ぐらいで購入。

パッケージの内容物はシンプルにドコモのSIMカード(上記写真のピンク色のカード)だけで、あとは外装を兼ねた台紙に使用方法が書かれているのみです。
行程を簡単に書くと、OCNのサインアップサイトからSIMカードに書かれている番号を入力して氏名と住所とクレジットカード番号(カード払い以外は不可)、希望のコースとオプション(IP電話を選択した場合、電話番号も選択可能)などを入力して契約を完了させてから、SIMをカードから切り離してスマホに挿入して電源を入れます。

「NTT DOCOMO」と認識され電波は受信出来るようになりますが、通信はまだ出来ません。パソコンでプロバイダの設定をするようなイメージで、OCNを経由してインターネットに接続できるようにAPNの設定を行う必要があります。

APNの設定画面。ドコモ標準のspモードやmoperaは標準で存在しているのでそのまま繋がりますが、購入したSIMの場合は普通手動設定が必要です。(画面は設定後なのでLTE通信出来ています)

APNの設定画面。ドコモ標準のspモードやmoperaは標準で存在しているのでそのまま繋がりますが、購入したSIMの場合は普通手動設定が必要です。(画面は設定後なのでLTE通信出来ています)

OCNの場合だと契約完了の画面で指定された値を入力するように指示されるので、それに倣って設定します。
設定後そのAPNを指定して値に誤りが無ければアンテナピクトの表示が変化して(SH-02Eだと無表示から「LTE」と表示される)正しく通信が出来るようになります。
ドコモ契約ではないのでドコモのメールやサービスは勿論利用できませんが(アドレス帳やパレットUIなどはクラウドなど固有のサービスを利用しなければ継続利用可能)、あまり違和感なくすんなり馴染むと思います。

使用感としては回線は同じものとはいえ、OCNの方がspモードよりもパケ詰まること無く接続されやすいような気がします。
(あくまで第一印象で、長期間試さないと本当か分からないので評価は保留ということで…。)
何より2GBの契約+SMS使用料で1570円でパケホーダイの上限より遙かに安いのでコストパフォーマンスは高いです。
ただ、今まで1ヶ月1GB通信するかしないかだったので、状況を見て1GB契約(こっちはSMS使用料込みで1220円)に変更する予定です。

 

こうして毎月の携帯代が約半分以下・月々サポート抜きだと三分の一にまで圧縮できる見込みとなりました。
唯一の欠点はガラケーとスマホの二台持ちになってしまう事や役割が別々なので煩雑になりがちなのですが、だからといって不便だという印象はあまりありません。

今後は電話代も圧縮するべくIP電話とかもやってみようかなあと。その辺でネタが出来たらまた記事にしようと思います。

 

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コメント

  1. さらに余計なお世話かもしれませんが、
    過去に使っていたFOMAガラケー、もしくは
    それがないなら知人から過去に使っていたFOMA
    を借りて、xiからFOMAのスタンダードプランに
    一旦戻し(他の方が言われている通り、このやり方
    だと割安なバリュープランにはできない)、
    その後FOMAからFOMAの機種変更をすれば
    月々サポートも適応され、さらに安いバリュープラン
    で契約もできます。
    事務手数料は二度かかってしまいますけれど。
    FOMAからFOMAの機種変更は即日できます。