最近テレビをあまり見なくなりました。
番組がつまらなくなったという理由では無く、視聴する機会が損失しているからだったりします。
自宅にはテレビが1台しかないので、見たいときに使われていることが多く(同じ理由で家庭用クイズレビューも停滞中)、かといってスマホのワンセグだとかは画面が小さいですし、新しいテレビを買うのも気が引けるので、パソコンでテレビを見るチューナーを買おうかなと思いましたが、ソニーの「nasne」が安価な上に機能的に良さそうなので今回購入しました。

TVレコーダー兼メディアサーバのソニーのnasne。レコーダー兼チューナーですが、NAS機能もあり、いわゆるメディアサーバーにもなります。
nasneはテレビチューナー(地デジ・BS・CSの3波対応)とHDD(1TB)が搭載されたレコーダーです。
定価は22000円(税別)と、HDDレコーダーとしては安価な部類になります。
以前はPS3と接続して内蔵のHDDへ録画する「torne」というチューナーが存在していましたが、PS3だけで無くPS4やスマートフォンやタブレット・PCでも利用出来るようになり、プレイステーションの周辺機器から、一般的な製品に進化しています。
通常のHDDレコーダーと違う所はビデオ出力端子が一切無く、LANで接続した上で対応ソフトで視聴・操作する形になります。
そのため、初期設定はチャンネルの設定の他に、ネットワークに接続したりソフトを導入するなどの一手間ありますが、通常のレコーダーと違いテレビに縛られない視聴が可能となります。
端子はアンテナ端子の入出力、LAN、外付けHDDと接続するためのUSB2.0と電源(ACアダプタ接続)とシンプルです。
接続もまたシンプルで、B-CASカード(通常サイズ)を差し込み、アンテナ入力端子に今まで接続していたTVから同軸ケーブルを抜いて差し、出力側に付属の同軸ケーブルでTVに接続します(アンテナ線の間にnasneが入るイメージ)。付属のLANケーブルでルータもしくはHUBに接続して、電源を差し込めば完了です。ルーターやHUBが遠いところにあって付属のケーブル(1m)では長さが足りなかったり、LAN口が不足していない限り、追加で購入する機器はありません(アンテナ端子も入・出力あるので分岐コネクタは基本的に不要)。
次に、視聴ソフトの導入ですが、nasneのパッケージにはPS3のソフト「torne」のダウンロード用プロダクトコードが付属します。前述しましたが、以前発売されていたPS3用の地デジチューナーの名前も「torne」なのでややこしいです。違う名前にすれば良いと思うのですが…。
(以下「torne」という記述はもちろん視聴ソフトの方を指しています)
nasneの旧パッケージにtorneのDVD媒体が付属していたみたいですが、今はPSNからダウンロードする必要があり、若干手間です。
ダウンロードやインストールは時間が掛かり、やっと終わったかと思えばソフトのバージョンアップがあり更に時間が掛かります…。しかもそのパッチが本体と大差ないサイズのパッチなので、何で最初からバージョンアップしたソフトを置いてくれないのかなあと…。こういうのは「一刻も早く使いたい」とワクワクしているものなのに気分が削がれます。
その間にスマートフォンとPCにも視聴ソフトを導入しました。
スマートフォンは「TV SideView」、PCは「PC TV with nasne」というソフトです。
いちおう対応表は公式サイトにあるのですが、ややこしいので説明します。
まず「TV SideView」ですが、スマートフォンはAndroid、iOS両対応です。このソフト、元々はソニーのBRAVIAをコントロールするためのソフトなので公式サイトの説明がイマイチ分かりにくいのです。
ダウンロードは無料ですが、nasneの番組や録画した番組を視聴するには500円の有料プラグインを購入する必要があります。無料版だと番組表を見たり予約を指示するぐらいしか出来ないので購入は必須に近いです。
なお、「XperiaZ2」にはフル機能版がプリインストールされているので無料みたいです。連れの者はXperiaZユーザーですがZ2では無いので対象外…。
次に、「PC TV with nasne」ですが、これはnasne専用のソフトなので使いやすいです。
但しこのソフトは完全に有料で、3000円(税別。税込3240円)します。割高感がありますが、視聴の他にも、PCに録画したデータを転送したり、PCに接続しているDVDやBlu-rayドライブへ書き出すことも可能になり、nasneがHDDレコーダーからDVD・Blu-rayレコーダーに進化します(もちろんPCにドライブが接続されていることが前提)。
そうこうしているうちにPS3に導入した「torne」もセットアップが完了しました。
なお、いずれのソフトも自動的にLAN上のnasneを自動的に探索して認識しますので、ルーターのDHCPが有効になっていればネットワークの設定は基本的に不要です。
なお、それぞれのソフトの紹介はかなり長くなってしまうので次回のレポートにしたいと思います。
早く録画とか色々試したいのですが、さらに導入作業の続きです。
nasneは1TBのモデルで約232時間録画出来ますが、気軽に録画していったりするとすぐ無くなるような気がするので、さらにHDDを外付けで増設しました。

やや分かりづらいですがnasne(左)とロジテックの外付けのHDD(右)。外付けのHDDは2TBにしました。
nasneのマニュアルの「外付けHDDを使う」の項目に「USB2.0でフォーマットはFAT32のもの」と書かれています。FAT32フォーマットの上限は2TBなので、必然的に2TBのディスクが最大となります。
今回チョイスしたHDDは、USB2.0接続で2TBHDDのロジテックのLHD-EN2000U2HLWです。約10000円で買えるので昔は高価だったHDDも結構安くなったんだなあと。
購入したHDDは現在のWindowsで標準で使われている「NTFS」でフォーマットされているので、予めパソコンに接続してFAT32にフォーマットしなおす必要があります。nasneでフォーマット出来れば良いのですがそういう機能は無いようで、そのまま接続して管理画面を見てもエラーが出るだけで認識しませんでした。
なお、Windowsから行えるフォーマット機能は2TBのディスクだとNTFSかexFAT(FAT32と互換性無し)にしかフォーマットできないので、ロジテックのディスクフォーマッターをダウンロードして使用しました。
フォーマッターは他メーカーのHDDでも用意されていることが多いですし、フリーソフトも存在しますので外付けHDDを購入したのに認識されなくて困っている場合はそれらを利用してFAT32でフォーマットしてみてください。
フォーマットした後はnasneとUSB接続して、管理ソフトからディスクを有効したら、無事認識されました。単純計算で696時間録画可能になりましたので満タンになることはまずなさそうです…。
なお、購入したHDDの動作音はほぼゼロで、ものすごく静かです。
動作も確認しましたのでHDDの増設を検討されている方は同じ機種のご購入をオススメしたいと思います。
欲をいえばnasne本体でフォーマットが出来たら良いのですが…。FAT32でフォーマットされているHDDって今では一般的ではありませんし。
次回は「torne」(PS3)「TV SideView」(Android)「PC TV with nasne」(WindowsPC)、それぞれの使用感についてレポートしたいと思います。
(次回に続く)
コメント
Uzlaさんお久しぶりです。
こんにちわです。
nasne買われましたか~
torneもいいものですが、nasneもいいですね。
特にvaioがソニーから売却されたことでnasneのパソコン接続ができるようになって
尚更使い勝手が良くなったって聞いています。
欠点は使うには有料でソフト買わなきゃいかんのが痛いですが、そんなに高額ではないのが救い
でしょうか…
それではまたよろしくお願い致します。m(_ _)m
のどっちさん、こんばんは~。
nasneは買ってからかなりフル活用しています(^^)
何ヶ月も迷った末に買ったのですが、一番の理由がやはり一般のPC対応になったことですね。
3000円は結構しますし、PS3のtorneアプリの方が楽しいのですが、
パソコンしながら録ったモノを見たりできるのは嬉しいです。
(3000円の大半が光メディアへのエクスポートの料金のような気がします(^^;)
VAIOは他社になってしまいましたが、期間限定のキャンペーンで今VAIOを買うと
PC版ソフトのタダ券が貰えるみたいです。