続・VMware Certified Professional(VCP)受験記。

2年前の2013年12月に「VMware Certified Professional」(以下VCP)のV5.1(VCP-510)の研修と試験を受けて合格してそのレポートを公開しました。
マイナーな試験かなと思いきや受験もしくは研修から検討されている同業の方が多いようで、書いて良かった体験記だと思いました。(例により、本記事は同業の方以外はチンプンカンプンな内容となります)

で、当方はVCPに受かった効果があったのかどうかは謎ですが、VMware案件をいろいろ担当して、設計から構築まで任されて自然と詳しくなりました。

…といっても、単純に仮想化するだけで、作り込んだとしてもHAをしたりVDP(vSphere Data Protection)を使ったり、テンプレートを作ったりそれをクローンする程度です。研修でも力が入っていた分散スイッチだとかDRSだとかvAppとかは全くやってないので未だにイメージ出来ません。その辺の機能はエディションがEnterprise以上になりますし、「不要な機能は要らない」だとか予算の関係もあってStandardしか触っていません。

あと、vCenterとか管理系のサーバは「アプライアンスや仮想化はイヤ」と言われて実機にするので集約度がイマイチだったりでまだまだ仮想化は不安というイメージはまだ払拭出来ていないのだなと感じますし、VDPも使ってみてバックアップリストアも楽で圧縮率も高くて何よりタダ(V6はV5のAdvance相当の機能も)で良いソフトなので薦めたいのですが、前述の実機サーバはバックアップ出来ませんし、何よりVDPを信用してくれずに結局使い慣れたバックアップソフトを採用されたり、もっとVMwareで効率化やコスト削減が出来るのになあと歯がゆさも感じます。(たしかにVDPは不安定ではありますが…)

なんか「VMwareあるある」みたいなネタ記事になりそうなので、話を戻したいと思います。

VCPの有効期限が迫りつつありましたので先日、VCPを再受験しに行きました。

VCPをお持ちの方はご存じだと思われますが、2014年にVMware社のポリシーが変わって「有効期限が2年」となりました。
2年はベンダー資格の中でも結構短い方なので最初この話を聞いたとき驚いたものですが、あっという間に2015年に入って有効期限が残り数ヶ月と迫っていました。

追記

2019年の2月にVMware社の方針転換により2年ごとの更新制度が撤廃されました。詳細はこの受験記から2年後の受験記事末筆をご覧下さい。

普通の試験ならスルーするつもりでしたが、会社から「絶対受験するように」とのお達しが出ましたので受験することにしました。
有効期限が切れると5日間の研修からやりなおしになるので時間もお金も掛かります。2年前研修受けたときは受験バウチャー込みで30万円もしなかったのですが、消費税増税&円安のせいか今は10万円ぐらい値上がりしていてビックリしましたし。

で、有効期間の更新の方法は単純で、現行のVCP試験を受けて合格すれば、有効期限が合格の日から2年後に更新されます。
ちょっとした注意点としては、合格日から2年後なので、元の有効期間に余裕がある場合でもその分は持ち越せません。

わたしはV5.1(VCP-510)を以前受けて合格しましたが、今回はV5.5(VCP-550)を受験するため、受験の申請を行って承認を受けてから、ピアソンVUEで受験の申し込みをします(同じバージョンを受ける場合でも承認が必要か不要かは不明)。なお、「Candidate ID」は現行のものと同じIDになります。

VCP550の受験承認完了。「Candidate ID」は前回と一緒でした。なお「Profile Strength」の「88%」は、Profileで不足している内容(たしか国名か言語)があったみたいなので一応埋めておきました。

VCP550の受験承認完了。「Candidate ID」は前回と一緒でした。なお「Profile Strength」の「88%」は、Profileで不足している内容(たしか国名か言語)があったみたいなので一応埋めておきました。

ピアソンVUEの受験予約画面。以前はVCP510を受けたので2つ載っていますが、もちろんVCP550で申請しました。

ピアソンVUEの受験予約画面。以前はVCP510を受けたので2つ載っていますが、もちろんVCP550で申請しました。

受験予約後、勉強もそこそこに行きつけの「ピアソンVUE」の会場へ足を運びました。

そういえば「どんな服装で行けば良いのか」と気になっている方が多いようですが、平服でもスーツでも自由です。
ただ、あくまでも”試験会場”なので、あまりにもラフすぎると浮いて見えるかもしれません。

昨年12月の「LPIC-3」受験ぶりで、それ以前からも行きつけの会場なので慣れた足取りです。受付で身分証明書2点とカメラで顔写真の撮影を行ってから試験用の部屋の中にある端末の席に座り、試験開始です。

VCP-550試験は、時間は120分・問題数は135問で超大幅増量です(前回は90分で85問)。
例により謎のアンケートが最初にあり、(そんなことは無いと思いますが)「この回答内容次第で評価変わるんじゃないかな?」というプレッシャーを抱いた後に試験開始です。

キーボードを使う場面は無いのでマウスでポチポチと淡々と答えていきます。
謎の日本語訳が有るところは原文(英語)に切り替えて確認する事はVCPによらずベンダー試験全般で必要なテクニックです。
…というか、原文の英語と日本語訳と比較して完全に文章が変わっているような…。

時間に余裕がある場合は毎問、両方読んでみる方が良いと思います。専門用語がそのまま英単語になっているようなモノなので、語学力はそんなに要らないです。

…ということで、合格です。

…ということで、合格です。

問題数が多かったので結構疲れましたが、多い分「VMware使いなら常識問題」というのもありましたので点数稼ぎとしては問題数が少ないよりかは良かったのかなと思います。

合格してから数時間後にステータスが変わって、有効期限が2015年の12月から2017年の9月に更新されていました。

有効期限が実質短くなりました。…といっても期限ギリギリで受験するのはハイリスクなので悩ましいところです。

有効期限が実質短くなりました。…といっても期限ギリギリで受験するのはハイリスクなので悩ましいところです。

やっぱり12月じゃ無いんだなあと。V6.0の試験が来る前&仕事が忙しくなる前に受けたかったとはいえ少々損した気分です。

なお、以前は合格後にVMware社へ申請手続きが必要でしたが、昨年から不要になったそうです。
合格証書は郵送されずPDFの配布のみになりました。

あと、「VMware Workstation」のライセンスキーはメールで送られるとのことですが、まだ届いていません。まあ、前回貰ったものが現役なので新しいライセンスを貰っても使う機会がないですが…。

2016/2/4追記

公式なアナウンスは無く非公式な情報ですが、あるユーザがVMware公式のコミュニティサイトにて、VMware社に問い合わせたところ(2015年)8月31日をもってライセンスキーの発行が終了されたとの事です。

参考:No more free Workstation license? (VMware Communities)

なお、日本語サイトの「合格後の手続きについて」のPDF資料はこの追記時点でも「Workstation ライセンスは合格後キーが発行されメールで自動配信されます」のままです。

余談ですが、先日このようなニュースがあったので関連はある気がします。

ヴイエムウェア、米国の「Fusion」「Workstation」開発チーム全員を解雇か(ZDNet Japan)

また2年後にこの記事の続きを書くかもしれません。その頃はV6.5(?)ぐらいなのかなあと。

2年後に続く


※現状最新のvSphere6.0はもちろん、5.5すら参考書が少ないです…。

コメント

  1. 今回受験するにあたり参考にさせていただきました。
    「VMware Workstation」のライセンスキーはいつごろとどきましたか?

  2. ご覧頂きましてありがとうございます。

    未だに届いておらず、書き込みを頂いて思い出し、先程調べました。

    公式サイトには記載がなく、非公式な情報なのですが、VMware社のコミュニティーサイトで、VMware社に問い合わせた方が「(2015年の)8月31日で発行を停止した」との回答を受けたようで、廃止されたと思われます。(後日、本記事に追記しようと思います)

    日本語サイトには未だに自動的に送られる旨が書かれているので、修正して欲しいなと思います。