10年選手だった掃除機(今は無きサンヨー製のSC-WR6G)の調子が悪くなったので、引っ越しを機に買い換えをしようと思いました。
せっかくなので最近流行りのコードレスクリーナーにしようと思いましたが、値段が高く、ハイエンドなモデルだと5万円以上するので尻込みしてしまいます。今まではキャニスター式で紙パック・もちろんコードありの1万円でおつりが来る安物ばっかりでしたし。
そういうこともあり古い掃除機をだましだまし使っていましたが、この前家電屋に行って、ついでに掃除機コーナーを覗いてコードレス機を試しました。コードレス機はやはり各メーカーとも派遣の人が居るほど気合いが入っていますし、興味を持っている他のお客さんも結構多くて賑わっていました。家電の中でも地味な印象の掃除機も変わったモノだなあと。
ただ、(掃除機に限りませんが)個人的にはメーカー派遣の人が居ると落ち着いて見づらいです。他社の商品を見ていても自社の製品に引き込もうとしますので一般の店員さんに声を掛けられるより牽制してしまいます。特に吸引力の変わらないD社はあらゆるお客さんまで吸引……いや、何でも無いです。
そんな中、隅っこの方に特価のコードレスクリーナーがありました。シャープ製でメーカー派遣の人は居ませんし、1万円台で買える掃除機以上に地味な場所に置かれていました。
そんな可哀想な掃除機の名は「EC-SX310(FREED2)」。2015年モデルで、お値段は特価で32,000円。かなり安価です。
一応最新機種(EC-SX520)も展示されていましたが、55,000円と高価でした。
隅っこで放置状態とはいえ、お試しが出来る状態だったので掛けてみるとなかなか良い感じだったので迷わずに購入しました。
なお、連れの者はパナソニックの「イット」に興味を持っていて、確かに格好は良いのですが、掃除機としてはかなり高価(8万円ぐらい)なので妥協してもらいました…。まあ、わたしもコードレスなら掃除するだろうということで。

「SHARP EC-SX310」。色はレッドにしました。家電屋で購入したのでお持ち帰りしましたが、かなり軽量で箱も小さいので楽々でした。
パッケージがかなり軽いので本体も当然軽く、これなら気軽に掃除できるなと思いました。
コードレスということでバッテリー式なのですが、こちらはバッテリーは脱着式で、専用の充電器で充電するタイプでした。
気になるバッテリーの持ちですが、「強」運転で約8分、「自動」運転で10~30分とのこと。
「自動」は床の材質を判断して運転モードを自動的に切り替える機能で、じゅうたんなら「強」となり、フローリングのような床ならパワーがセーブされます。当然ながらじゅうたんの多い部屋なら実質常に「強」です。
バッテリーが小さいので仕方がないとはいえ、8分はやや短いです。
充電時間は80分(60分で90%)で早いほうだと思いますが、それでも掃除中にバッテリーが切れるとストレスです。
ただ、バッテリーは別売で販売されているので、不満があれば買い増すという手もあります。ちなみに前述の最新モデルだとバッテリーが2個付属されます。
…ということで、満充電してから試運転しました。(以下動画。音に注意です。)
スイッチを入れるとまずヘッドの回転ブラシが回転します。これが結構強力で引っ張られる感じになりますが、その分ただでさえ軽い掃除機がさらに軽く感じます。あと、動画の途中で掃除機を持ち上げていますが、自動モードの場合はそれに反応して自動ストップされます。
なお、バッテリーですが、「強」の運転で大体10分ぐらい持ちましたので若干スペックを上回っていました。
バッテリーの残量は「緑点灯→緑点滅→赤点灯→赤点滅」のようにランプでお知らせしてくれますが、緑点灯が長く、緑点滅から赤点滅までの間はかなり短くてあまり参考になりません。昔の携帯電話みたいだなあ…と。
ゴミは紙パック不要のサイクロン方式なので、吸い込まれたゴミは透明なカップの中をグルグル回っています。カップの容量はそれほど大きくないので、マメに捨てる必要があります。
基本綿ゴミなのでマメに捨てればそれほどメンテナンスはいらないと思いますが、それでも細かいゴミは残るのでブラシで掃除……したいのですが、普通付属してもおかしくないカップ掃除用のブラシは付属しておらず、別売りです。
そういえば壁に取り付けるプラスチックのスタンドも付属されていますがネジが用意されていませんし…。一応理由があって「壁の素材は色々あるから添付していない」との旨が説明書に書かれていますが、それでも一般的なサイズの木ネジの2本ぐらい付属するべきじゃないのかなあと。
なお、一番気になる吸引力ですが、ヘッドの回転ブラシが良い仕事をしているせいか、じゅうたんのゴミも良い感じで吸い込んでくれます。これまでの10年選手掃除機が吸えなかったじゅうたん奥の糸くずまで掻き出して吸い込んでくれました。
ただ、これは回転ブラシの効果の賜物であって、吸引力そのものについてはあまり大きくはないです。
たとえば布団ブラシに付け替えて布団を掃除すると、ブラシのビロード部分に付着したホコリが付着したままで吸い取ってくれません。布団ブラシの意味が無いような…。
なんか比較的厳しい評価になってしまいましたが、そもそも消費電力や吸込み仕事率はコードありの掃除機に比べて全然違うので過度な期待は持たない方が良いと思います。個人的には吸い込むパワーよりも「気軽に掃除できる」という点で満足しています。マメに掃除できたら吸い込むゴミも少なくなるわけで、掃除も楽になって良循環です。
EC-SX310はコードレスクリーナーとしては比較的安価なモデルなので、わたしのようなコードレスクリーナーの入門としては良いと思います。上位のコードレスクリーナーを買ってもサブ機としても使えそうですし。
次掃除機を買うとしたら、もちろんコードレスということで、コードレスの魅力に取り憑かれたのでした。
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