先日、SSDが壊れたドスパラタブレットを修復したレポートを公開しましたが、結局リカバリメディアが手に入らず、Windowsの代わりにFedora(Linuxディストリビューションのひとつ)を入れてもうまく動かなかったので、結局処分することにしました。
稼働率が低かったにもかかわらず2年足らずで壊れたので短命だったなあと。SSDはHDDより駆動する部分が無い分、故障しづらいと思われがちですが、突然死のリスクがあります。
…ということで、調達して差し替えた120GBのSATAのM.2 SSDが早くも役目が無くなってしまったので、USB接続に変換するケースを購入してUSBメモリにしようと思いました。

ネジ止め式ですが、ドライバーも付属しており親切です。
ちなみにこのケースはSATA専用で、NVMeには未対応です。
…と、こんな感じで、ネジを開いてSSDを差し込んでネジを締めるだけというお手軽なケースです。
ベースのM.2SSD 120GBが2980円、このケースが1730円なので計4710円です。
なお、上の写真にある東芝の32GBUSBメモリは3年前に860円で買ったので、同じお金で5本買えてしまいます。
(余談ですが2019年でも同じぐらいの価格で、意外に安くならないんだなあと)
USBメモリを作るためにM.2SSDを買ったわけではないものの「コスパ悪いなあ…」と思いましたが、それは早合点で性能が段違いでした。
東芝のUSBメモリは普段PS4のスクリーンショットをPCにコピーするために使っているのですが、PS4での書き込みがかなり遅く不満でした。
何でこんなに書き込みが遅いんだろうと、試しにベンチマーク(CrystalDiskMark)を取ってみましたが、こんな有様でした…。
「うーん、東芝には失望した…」と一瞬思いましたが、東芝の名誉のためにもフォローしておくと、大抵の安価なUSBメモリはどのメーカーもこんな感じの似たり寄ったりの結果です。このUSBメモリはUSB2.0規格止まりですが、USB3.0でも結果はほぼ変わらない製品が多かったりします。
…ということで、M.2SSDのUSBメモリに差し替えて同様にベンチマークを取ったところ…。
あらゆる数値が比較にならないほどです。ベンチマークテストも早々に完了し、体感速度も全然違います。

とはいえ、ベンチマークは非現実的な負荷を与えて検証している面もあり、実運用の参考にはあまりならないです。
昔はPCパーツを買い換えた後にベンチマークを取って数字が良くなっているのを見て満足していましたが…。年取ったのかな(汗)
…ということで、実用的なテストを兼ねて実際にPS4でスクリーンショットを書き込んでみました。

さすがに 一気に1000枚オーバー書き込むことは今まで無かったですが、数十枚転送するのさえ億劫になるほどなのでこの1116枚は結構キツいです。
終始ノロノロ書き込みで、完了タイムは13分17秒でした。秒速約0.45MBですのでさすがに遅く感じるわけです。
では、本命のM2.SSD USBですが、PS4ではNTFSフォーマットは認識しませんでしたので、WindowsPCを使って「exFAT」でフォーマットしなおす必要があります。
結果は、2分8秒と、10分以上縮まりました。
劇的じゃないか!……と思いましたが秒速だと2.8MB程度なので、ベンチマークの結果とはやはり乖離があるなあと。
ただ、大容量もしくは細かいデータを頻繁にやりとりをする場合、このUSB接続M.2 SSDはかなり使えると思いました。持ち運びしやすいですし、最近はモバイル用途のSSDも登場しつつありますが、まだ高価だったりします。パーツとしてのSSDは安価なので是非ケースとセットで試してみては如何でしょうか。
一応弱点もあり、まず一般的なUSBメモリより長いです。小容量を中心に2280サイズより短いM.2SSDやケースも存在しますが、このサイズでも2.5インチサイズのポータブルHDDやSSDよりかは可搬性は良いです。
あと、結構熱を持ちます。M.2 SSDは高温になりやすく、かなり高負荷の書き込みを行うと壊れないか不安なぐらいケースが熱くなります。アイドル状態でもまあまあ温かい状態ですし。USBメモリ代わりで常に書き込むわけでは無いですので運用でカバーするしかないかなと。
とりあえず、SATA M.2SSDを死蔵せずに再活用できたことが良かったです。
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