今月(2019年10月)の頭に登場したばかりのDAMの最新機種「LIVE DAM Ai」を試すことが出来ましたので早速レポートしようと思います。

先日「JOYSOUND MAX GO」のレポートを書いて反響がありましたが、DAM派の方々としては先代の「LIVE DAM STADIUM(STAGE)」とはガラッと変わった筐体のデザインや、新しい採点機能など興味津々かと思います。…というかわたし自身も早速試したいと思ってワクワクしていました。
そして今日「初Ai」でしたが、やはり筐体のインパクトが大きく、ほとんど液晶画面です。ダイヤル部分がスマホのノッチのように一部削れていますがほとんど目立ちませんし、周辺のダイヤル・ボタン類もうまく配置されている印象です。
ダイヤル周りのイルミネーションは常時虹色のように光り派手目ですが、何となく上品な光り方です。
ちなみに今回のカラオケ屋では純正のアンプ(上記の写真下)でしたし、デンモクもマイクも今回のAiと同時に発表された新機器でした。新しいって良いなあ。

ハード周りを一通り確認したところでカラオケですが、やはり誰もが気になるのは「精密採点Ai」だと思います。ちなみに、こっちの「Ai」の読みは本体と逆で「アイ」ではなくて「エーアイ」です。どっちかに統一すれば良いのに…。
…ということで早速歌ってみました。
歌の予約から歌に入る待ちがかなり短くなりました。かなり快適に感じます。
音程は数小節ごとのキラキラで評価が分かりましたが、従来は表現力やテクニックの善し悪しが結果画面が出るまで分かりませんでしたが、「Ai」では音程バーの下に「Ai感性」というメーターが追加され、こちらも数小節ごとにグラフで判別できるようになりました。
音程バーからピンクや青の光の筋が「Ai感性」メーターに移った部分はそこが加点(ピンク)もしくは減点(青)されたポイントとなります。音程と同じく歌唱中でも判断出来るようになったのは良いですが、音程やしゃくりなどのテクニックなども光の筋が派手に出るようになり見づらくなったのが欠点です。
そして歌い終わった後の結果ですが、これもリニューアルされました。
画面もBGMも格好良くなりましたが、採点としては「Ai感性ボーナス」という新しいキーワードが出ています。

(余談ですがこの曲で90点超えて嬉しかった )
先代の「精密採点DX-G」と異なるところは、様々な歌唱を機械学習させて表現力も理解したシステムになっているとのこと。「DX-G」では「音程ボーナス」や「表現力ボーナス」などで加点されていましたが、「Ai」ではそれらがまとまって「Ai感性ボーナス」となりました。(→精密採点Aiの詳細)
この「Ai感性」のフィーリング(※個人の感想)ですが、従来は音程重視の傾向が強かったのですが、表現力重視になった印象を受けました。「DX-G」ではわたしは表現力ボーナスが多かったので「Ai」だと比較的高めになる傾向だったり、従来90点が出せなかった歌も出せるようになって個人的に嬉しいポイントではあります。抑揚やビブラートが「決まった」と思ったポイントはかなりプラスになっている印象でしたし。
とはいえ一筋縄ではいかず、テクニックもポイントを外せばあまり加点されませんし、演出過剰だったり溜めた歌い方をすると減点されやすい印象です。
あと、あまり抑揚やビブラートが使えないフラットだったり早口な曲は「Ai感性」も低くなりがちです。いろいろ歌い方を試してみたいですし、他の方が歌った結果も参考にしたいところです。
下記にマイクレビューでも採用した、例のサンプルを一覧で記載しました。
「Ai」初歌唱&1曲とはいえ「DX-G」時代で高かった曲は軒並みダウンしています。「Ai感性」は良くても70点台なので「Ai」が気に入ってくれる歌い方を模索する必要がありそうです…。
曲タイトル | オリジナル歌手 | DX-G全国平均 | DX-G自己ベスト | Ai結果(内Ai加点) |
蝶 | 天野月(天野月子) | 83.880 | 88.864 | 88.393(1.002) |
やぶれかぶれ | 島谷ひとみ | 82.000 | 83.660 | 84.075(1.193) |
It’s A Long Road | Dan Hill | 79.428 | 87.653 | 90.388(2.873) |
遠い海から来たあなた | 武田鉄矢 | 82.292 | 91.738 | 88.243(3.377) |
Mona Lisa | 島谷ひとみ | 87.195 | 91.492 | 85.892(1.067) |
行かないで | 玉置浩二 | 83.745 | 91.225 | 87.608(2.746) |
Scarborough Fair | Simon & Garfunkel | 82.720 | 91.749 | 90.502(1.520) |
他の得点など、詳しくはわたしのDAM★ともページで。…と言いたいところですが、この記事を書いている現在「精密採点Ai」の記録はまだ準備中でした。
毎回得点や傾向とかを確認して一人反省会をしているので、早く実装されて欲しいなあと。
他の機能についても調べてみて、少し気になったのが「シンプル採点3D」です。
シンプル採点自体は昔からありましたが、サンプルの画像が「この歌やばたん」とか砕けたコメントだったので、ある意味やばたんな自分の歌声で歌ったらどうなるのかなと。
「シンプル採点3D」は歌詞のキラキラの色(グレードは精密採点と同じ)で善し悪しが判別できます。キャラの表情も歌に合せて変化しますが、通常の「シンプル採点」と違って歌唱中にコメントしないので少々寂しいです。
…で、「精密採点Ai」では88点だった「遠い海から来たあなた」と「蝶」と歌ったのですが…。

コメントは公式で『中には「え?どういう意味?」なんていう面白いコメントも!?』って書かれていたので、これがそうなのかな?と。実際に一人で歌ってますが…。
「遠い海から来たあなた」は精密採点で90点越えもザラですが、「蝶」は90点越え未経験なので妙に激甘です。お子様向けなのかなと。80点を超えたことが無い歌を歌ってみたら良かったなあと。今度ためしてみよう…。
あともう一つ気になったのが「ドラゴンボール」キャラが登場する「カラオケ天下一歌唱会」です。
「ドラゴンボール」世代なのでプレイしてみましたが、キャラクタの動きが乏しいです。格闘ゲームのようなゲージが出てきますがライフゼロでも無傷で直立不動ですし。必殺技のシーンは敵含め良い感じですがそれ以外は見所も無く…。
1戦・2戦は楽勝でしたが、決勝戦はフリーザ様だったので(他含め3体いる)オハコで攻めてみましたが、ギリギリの辛勝といった感じでした。
優勝してもさらっとエンディング(?)が流れるだけで点数などの結果画面等は出ませんのでシンプルです。結局の所「YOUR STORY」のキャラクタ版だなあと。
最後に、一番メーカーが推していた機能「音声認識」(説明動画)ですが、これは使えませんでした…。
この機能ですが「OK,DAM」と最初に言って「演奏中止」とか言うとそれが実行されたり、アーティスト名と曲名を言うと予約したりという機能です。最初の声かけが「OK,Google」のパチもんみたいだなあ…と。「Hey,DAM!」とかだったらカラオケっぽいノリで良い感じだと思いますが…パチもんに変わりないか(汗)
後奏を止めたい時や採点結果画面をスキップする時は当然リモコンで操作するのですが、リモコン内の「演奏中止」押下→「中止しますか?」に「はい」返答が煩わしい(しかもたまに反応しない)ので、声で中止できたらスマートだなと思ったのですが…。

何故かIKKOさんも登場しています。
タメ口で拒否されました…。
演奏中止コマンドは実装されているのですがコマンドが使えないので無用の長物となっています。もしかすると精密採点モード中だったからダメな気がしますが(雑音が入ると採点に影響するため)、常時採点モードな自分にとっては使えない機能でした。「OK,DAM」とも言っていない歌唱中に反応したこともありましたし。
「LIVE DAM Ai」の機能をフル活用は出来なさそうですが、少なくとも「精密採点Ai」を攻略して、アイさんに気に入られるようこれからも精進していこうと思いました。登場当初から人気の機種と化しているので、なかなか会えない日が続きそうですが…。
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