工事不要の食器洗い機を導入。

在宅勤務が普通になると食事も自宅になるので使用する食器の量が増えます。
もちろん使ったものは洗う必要があるのですがやはり手洗いだと時間が掛かるので、洗濯機のように何かしている間に洗いあがっているという状態が理想なので、前々から欲しかった食器洗い機を購入しました。

AINX(アイネクス)AX-S3Wというものにしました。お値段は29000円ぐらい。
電源を入れた状態。扉を開閉するとしばらく庫内灯が青く幻想的に光りますが、白色のほうが実用的だと思う…。

食器洗い機というと贅沢品のようなイメージですが、最近は2万円台から買えます。あとこの価格帯の商品は水回りの工事(分岐水栓やホースの取り付け)も不要で自分で給水するタイプとなっています。
モノは「AINX(アイネクス) AX-S3W」という製品を選びましたが、中が見えやすいのと自分で給水するほかに分岐水栓での給水も可能でホースも付属しているので将来性も考慮しました。

付属品は排水ホース、給水ホース、そして手動での給水で使用するピッチャーです。
ピッチャーの容量は約1.8リットルで、洗浄には約3杯分の水が必要。

設置場所ですが、幅が42.8cm、ゴム足間の奥行きが35cm(本体は42.5cm)ぐらいだったのでシンクにも置けるレベルだったのですが、あいにく当方の環境ではシンク周りにコンセントが無いのでダイニングテーブルに仮設置しました。

水回りの作業が不要とは言え排水があるのでシンク周り必須では?と思われそうですが、使用する水量は約5リットルのため、それに納まるバケツを使えば問題ありません。
ただ、バケツ排水だと何かの拍子でホースがバケツの外に動いて不安です。
容量に余裕のあるバケツでも良いのですが、昔車の洗車で使っていたホースがクリップで固定できる「なるほどバケツ」を使いました。10年以上前にカー用品店で400円ぐらいで買いましたが、今も同じぐらいの値段で売られています。(参考)

車の洗車用バケツを排水用に。ホースの固定ができるタイプなので付属の頼りない吸盤より安心感があります。

排水のセッティングが終わったところで給水です。コンセントを差してから付属のピッチャーで給水します。必要量は5リットルで、ピッチャーは約1.8リットルなので約3杯分の給水が必要です。
3杯目が入れ終わりそうになったところで満水のアラームが鳴ります。アラームは「リンリン」と涼しげな音で耳障りではありません。

ピッチャー3杯分を給水口(灰色部分)に給水します。

この給水ですが、給水口が浅くフラットなので水をこぼしやすいです。前面や横からピッチャー満杯の状態だとこぼしやすいです。裏側からだと距離が短くなるので注ぎやすいですが、普通の設置方法だと裏側からアクセスはしづらいでしょうし。

なんか良い方法ないかなと思ったら、ハリオのプラ製コーヒードリッパー(V60透過ドリッパー02)が目に留まりましたので適当にあてがってみたら見事にジャストフィットしました。これには驚きです…。
これで漏斗がわりになり注ぎやすさ・こぼしにくさが劇的に改善されました。同じ機種で悩んでいる方いかがでしょうか?300円ぐらいでコーヒーも淹れることができますし。

HARIO V60ドリッパー(4杯用)」がまるで純正オプションかのごとく見事に納まりました。

次に食器洗い機専用の洗剤のセットが必要です。
手洗い用の洗剤と異なって「手に触れないからこそ」の強い洗浄力が期待できるのですが、食器洗い機ビギナーですので何を選んだら良いのかわかりません。近所のスーパーで粉末・固形・液体(ジェル)が一種類ずつありましたが、固形のものにしました。使いやすそうで一番安かったので。

60個入り498円でした。どの製品にもいえますがお試しで数回分のがあればなあ…と。
これを1回1個使います。小さいのにこれで満足に洗えるのかな?と気になるところです。

そしていよいよ洗浄ですが、実力を確認すべく強敵を用意しました。これがクリア出来たら手洗いから安心してシフトできるだろう…という事で。

左がデミグラスソース、右がホワイトソース(シチュー)が固着したもの。特に前者は爪でひっかいても落ちず。水に漬けとかないと怒られるパターンですが、この試練の為に寝かせました。

食器のセッティングですが、うまく洗浄できるよう意識して配置する必要があります。
お椀は斜め下に向くように、コップは真下になるように…など。なおかつ洗浄の障害にならないようにほかの食器との距離感も必要です。かといってセッティングを意識しすぎてスカスカになって食器がほとんど洗えなくなるのは本末転倒なので、経験を積んで慣れるしかないかなと。

初セッティング。我ながらうまくできているんじゃないかなと。
この機種は上段に箸やスプーンなどの小物を置いてしっかり洗うことができます。
モードは5種類ありますが、基本的に「Standard(69分)」か「Middle(59分)」の2択かと思います。「Strong(89分)」は過剰ですし「Quick(29分)」は低温で短く不安です。

「Standard」モードでスタートさせました。洗浄時間は69分です。
「手洗いの方が早いのでは…」と思うぐらいの時間ですが、手で触れられない高温(60度)と手が荒れるレベルの強力な洗剤、そしてごく少量の水での洗浄は手洗いではマネできませんし、そもそも手洗いから解放することが趣旨なので。

スタートボタンを押すとしばらくウォームアップして洗浄が開始されます。

ノズルが回転して時間をかけて洗っていきます。
※写真は別の食器を洗っている時のものです。

「Standard」での洗浄は約45分間かけて行われ、あとの約20分はすすぎ(2回)です。
固形の洗剤が溶け残らないか心配でしたが稼働後10分ぐらいで完全に溶けました。

気になる洗浄時の動作音ですが、思ったほど大きな音ではなく普段使いも差し支えないと思います。
ただ、ポンプの低い振動音が常に広範囲に響きますので住環境や設置場所によっては早朝・夜間は控えた方が良いと思います。

洗浄が終わると自動的に乾燥モード(60分)に入りますが、こちらはファンの音が高音で耳障りです…。その割に風量も無いので60分経っても庫内の湿度が高くあまり乾燥しません。
なので、10分ぐらい稼働させた後に電源を長押しでオフにしてから庫内を解放して洗いカゴに手前にして放置したほうが乾燥すると思います。温風による電気代も高いでしょうし。
洗浄後の食器や洗いカゴは高温を帯びているので触れる際には注意する必要はありますが、熱を帯びている分早く乾燥します。

さて、肝心の2枚の強敵皿ですが、こちらは見事に洗浄できました。
適当にセッティングした汚れが固着した皿をぐるぐるノズルが回って水を浴びせてるだけで「本当にこんなので洗えてるんだろうか」と思っていましたが、これなら十分に任せられるなと満足です。

汚れが無くなったのはもちろん、油脂分もなくギシギシしており気持ちの良い洗い上がりです。

…と洗浄力に満足したところで普段使いしていて、この文章を書いている間も洗浄している最中です。
やはり他のことができるという事はいいなあと。

ちなみに普段は「Standard」モードより10分短い「Middle」モードです。これでも皿や雪平鍋の内側に付いた頑固な脂が十分に取れますし。

ダブル雪平鍋でも工夫すれば入ります。ラーメンの後は手洗いだとお湯でも脂がなかなか取れずストレスでしたので嬉しいです。

満足したのは良いのですが、やはり水3杯入れるのが手間になってきました…。引っ越したら分岐水栓付けて気兼ねなく使いたいと思います。「食器洗い機が手放せない」と言っている方の気持ちが分かりました。

食器洗い機ビギナーから脱却した身としてはもう一回り大きいモデルがあったらうれしいのですが水の量が増えるので今が一番ちょうどいいサイズなのだろうなあと。

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