以前からテレビ番組の録画用にnasneを持っていますが、購入が2014年の8月なのでもうすぐ8年となります。しかも24時間365日ずっと故障もなく稼働しているのですごい耐久性だなあと。nasneはもちろん、ロジテック製の外付けHDD(2TB)も。
とはいえ、さすがにいつ壊れてもおかしくないだろうと思っていつか買い替えようかなと思いました。
ソニー版nasneはグレードアップされることなく2019年に販売終了のアナウンスがされましたが、その2年後の2021年にバッファローから発売されました。(以降、ソニー版nasneを「旧nasne」、バッファロー版を「新nasne」と表記)
旧nasneはレスポンスが良いとは言えず、シングルチューナーで録画中はほかのチャンネルの番組を見ることができず不便なので新nasneには期待していましたが、シングルチューナー据え置きということでガッカリというか失望して他のネットワークチューナーにしようかなと思いましたが、他社機の評判があまり良くないのと、録り貯めている録画データが大量にあって(9割は連れの者のデータなのでリクエストもあり)そのまま移行する必要があるのと、「PC TV Plus」もそのまま使いたいので結局nasneということにしました。
新nasneは去年(2021年)発売され、当初は人気で品薄でしたが1年経った今では普通に入手可能ですし、最近ではよくセール品になっています。



機器はパッケージの通り旧nasneと新nasneはデザインはもちろん寸法もほぼ同じです。
異なるのは旧nasneはファンレスでしたが、新nasneはファンがあるところや、B-CASカードが通常サイズからミニサイズに変わったところ、ACアダプタが分離タイプからプラグ付属タイプに変わったところです。あと、細かいところではLEDランプの数が増えていたり、PSロゴが無くなったりぐらいです。

気になるファンの音ですが、近づくと聞こえる程度です。ただ、いろんな周波数成分が混じっているので静かな環境や寝室に置くと気になるかと思います。我が家の設置環境はリビングのテレビ台なので特に問題はないです。新nasneは強制空冷必須の回路に変わったのか、はたまた安定性や長寿命を狙って念のため付け加えたのかどっちなんだろう。
新nasneで良くなった点はやはり内蔵ディスク容量の増加です。旧nasneでは1TBでしたが新nasneでは2TBに増量しましたし、外付けHDDも最大2TBから最大6TBまで対応となりました。旧nasneは最大の3TB運用でしたが、すぐに録画データがいっぱいになったのでこの拡張はうれしいポイントです。
あと、バスパワー仕様の2.5インチHDDも正式対応されましたので、今回はモバイル用のHDDを接続しました。3.5インチの方が割安になりますがコンセントは一つでも減らしたいもので。
接続するならばやはり最大の6TBのHDDを…と言いたいところですが、2.5インチUSB接続のHDDだと2022年7月現在では4TBまでしか市販されていないので4TBにしました。まあ本体と外付けで今までの倍の6TBなので容量不足は解消されるはず。


ということで、新旧nasneを並べて接続しました。接続方法は付属の紙マニュアルに記載されていると思いきや「オンラインマニュアルをご覧ください」との記載が。ご新規さんより移行需要のほうが高そうなだけに不親切だなと。しかもオンラインマニュアルを見ましたが載っていないという(汗)
結局、接続方法は製品情報サイトの「接続方法」に「複数台の場合」のパターンが記載されていましたが、それほど大した図でもないですし、同一ネットワークにLAN接続するだけで「torne mobile」や「PC TV Plus」で認識・機器追加設定可能です。


複数台運用でしたら録画中でも別のnasneで他のチャンネルが見られるようになり利便性が増しますが、今回の目的はあくまで老朽化による入れ替えのため、旧nasneのデータ移行が終わったら新nasneのみで運用する形にします。
旧nasneから新nasneへのデータ移行ですが、新nasneの「お引越しダビング」機能を使用します。
この機能はnasneの本体メニューからの操作で(録画データの状態にもよりますが)すべてコピーしてくれる機能です。
なお、わたしの購入したnasneには「お引越しダビング」の項目がなく何でだろう?と思ったら、本体のシステムソフトウェアのバージョンアップが必要でした。

購入したロットによってはすでに適用されていると思いますが、安定性も考えると予め最新にしておくと良いと思います。

方法は簡単で、旧nasneを選択するだけですが、コピーには相当な時間…というか日数がかかります。

で、実際に掛かった時間ですが、ちょうど7日で完了しました。
…が、何故か60件ほど転送エラーでうまくコピーできなかったので再実行してさらに1日掛ったのでトータルで8日でした。なお、ダビングは旧nasneにしか存在しないデータのみコピー(この場合では転送エラーになった分のみ)されるので、また最初からコピーという悲劇にはなりません。
予測時間はかなり余裕を持った表示のようですが、そもそも何でこんなに時間が掛かるのだろう…。
なお、「お引越しダビングアプリ」という、nasne本体のダビング機能ではなく、選択してコピーすることができるアプリが2022年7月13日に公開されます。…というかダビングがやっと終わってこの記事を書いた当日という(汗) どちらが使い勝手が良いのか、ダビング速度はよくなるのかは不明ですが、選択肢が増えることは良いことかと。
ダビング後にいろいろ操作しましたが、レスポンスは旧nasneと全く同じですし、「torne mobile」や「PC TV Plus」を変わらず使用しているので目新しさも感じませんでしたが、その裏返しとして使い勝手があまり変わらないというのもメリットの一つかなと思います。
少し困ったのがソニーのテレビであるブラビア(X8500F)でnasneで録った番組が再生できる機能があるのですが、新nasneでの再生ができなくなったのが少々不便です(公式サイトでも非対応と書かれている)。仕組み自体はそれほど大きく変わってなさそうなので、できれば対応してほしいなあと。

新鮮味は薄いですが、今後も安定稼働して8年経った頃に新型nasneを出してくれたらなあ…と願うばかりです。少なくともダブルチューナー希望で。
<7/21追記>
ブラビアでも内蔵の「メディアプレーヤー」を使用することでnasne内のビデオを視聴することができました。「メディアプレーヤー」はホーム画面に存在しますのでそれを選択します。



nasneはDLNA対応故に為せる技ですが、あまりに大量に録画ファイルが存在すると探しづらいですし、サムネイルも作成されません。なので少し不便ですが、再生できなくはないので代用は可能かと思います。やはりPCやスマホの小さい画面よりかは大画面で見たいときもありますし。
コメント
ブラビアからバッファロー製NASNEへのアクセス方法。
1.ブラビアでGoogle Playストアを表示させる
2.torne mobile (torne® mobile)を検索、インストール、視聴にはアプリ内での500円課金(視聴再生機能)が必要。
僕のブラビアは2022年製のXRJ-50X90Kですが、アプリ画面からの検索ではGoogle Playストアが出てこず、簡単にアクセスできないようになっている。
下記のSonyのサイトの説明通り、音声でGoogle Playストアを立ち上げてようやく2.にすすめます。
https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/00288013
アプリインストール直後は設定画面でNASNEが見つからないといわれたが、NASNEを再起動したらすぐにでてきた。
これでタブレットやPCで操作するのと同じUIで、ブラビアから直接NASNEが操作できます。
TVが古いとAndroid TV OSバージョンの問題でアプリが動かないとかはあるかもです。
僕も初めはメディアプレーヤーでアクセスできることを確認したものの、あまりに使いにくいので、いろいろ調べた結果torne導入に成功です!