【家庭用クイズ】第20回:「ニッキーの旅するクイズ」

「まだ続いていたの?」と言われそうなぐらい放置していた家庭用クイズレビューです。

今回は第20回という節目でもあり、良作を取り上げようと何タイトルかクイズゲームをプレイしたのですが、それに値しないゲームが多くどうしようと悩んでいましたが、やっとふさわしいクイズゲームを見つけました。

2015-06-03 22.08.28

ニッキーの旅するクイズ
●対応機種:Nintendo3DS●
●公開日:2015/4/21●
●定価:非売品(クラブニンテンドー特典)●

本クイズレビュー初の3DSソフトです。…というか3DS専用のクイズゲームはこれぐらいしか無いと思います(余談ですが3D機能は無しです)。

このソフトは「クラブニンテンドー」のポイント交換(80P)で獲得出来る景品で、非売品です。
カードリッジのソフトが届くわけでは無く、ポイント交換時にダウンロード用のIDが発行されますので、「ニンテンドーeShop」でダウンロードという形になっています。
以前「ゲーム&ウォッチコレクション2」を特典で貰ったときはカードリッジだったので所有欲も満たされたものですが、これもまた時代の流れです。

「クラブニンテンドー」で交換した品々。特典が良いモノが多かっただけに終了するのは残念です。
「クラブニンテンドー」で交換した品々。特典が良いモノが多かっただけに終了するのは残念です。

ご存じの方も多いと思いますが「クラブニンテンドー」は2015年9月30日をもってサービスが終了し、それに先駆けて本体やソフト購入によるポイントの加算も4月20日で終了しました。なので、現時点(この記事の掲載当時)でポイントが余っていなければもう入手することは出来ません。
前述の通りダウンロード専用ゲームなのでカードリッジソフトのように貸し借りも出来ず、ポイントで交換した人以外はプレイすることも難しいです(持っている人に頼んで本体ごと借りてプレイすることは可能ですが)。

こういう通常では入手出来ない限定モノをレビューするのは如何なモノかなと思いましたが、オマケのゲームとは思えないぐらい出来が良かったので紹介したいと思います。

 

まず、ゲームの内容ですが、ニッキー達が日本全国を旅をしながらその都道府県のご当地クイズに答えていくという内容です。
「ニッキー」というのは、かつて配信されていた「いつの間に交換日記」に登場するキャラクターで人気がありましたが、諸事情でサービスが無期限停止状態のため見かける機会は少なくなりましたが、予想外にもゲームの主人公として登場です。連れの者がニッキーに見えて仕方が無い…。

 

起動すると2つのモードがありますが、まずはメインのモードである「旅するクイズ」から始めます。

九州や近畿など地方を選択すると、一県一県回っていくのでクイズに答えていきます。47都道府県全てクリアして「ご当地お土産」を獲得するのが目的です。

クイズ前にちょっとした寸劇も。簡単なトリビアが含まれていることも多いです。ルビも振られているので、小学生もターゲットなのかもしれません。
クイズ前にちょっとした寸劇も。簡単なトリビアが含まれていることも多いです。ルビも振られているので、小学生もターゲットなのかもしれません。

クリアの条件は8問中3問正解です。しかも制限時間は1問につき60秒とかなり時間に余裕がありますし、120秒に設定変更することも可能です。
こう聞くと「すごいユルい仕様だ」と感じてしまいますが、プレイするとその考えはあっさり崩れます。

問題の内容はローカル問題なのでかなり難しいです。行ったことが無い地域はもちろん、地元でも…
問題の内容はローカル問題なのでかなり難しいです。行ったことが無い地域はもちろん、地元でも…

…というのも、大半がローカル問題なのでかなり難しいです。ある程度有名な内容もあることはあるのですが少数です。
しかもその問題が各都道府県に100問以上用意されているため、被ることも少ないです。

回答後は正解・不正解にかかわらず丁寧な解説がされます。
回答後は正解・不正解にかかわらず丁寧な解説がされます。
京都で自社の問題をねじり込んだ任天堂。しかもこれ、隠したい過去のはずでは…。
京都で自社の問題をねじり込んだ任天堂。しかもコレ、隠したい過去のはずでは…。

すべての都道府県をクリアしてお土産をコンプリートするとクリアとなります。

で、わたしの成績ですが、47都道府県で全問正解することは出来ませんでした…。それほどの難易度です。

最高記録が8問中6問で、何故か岡山と福岡です。福岡行ったこと無いのに…。岡山はありますが旅行で得た知識は全く役に立たず。

逆に(救済措置があっても)8問中1問しか正解出来なかったのは、福島、神奈川、愛知、長崎です。深くお詫び申し上げます…。
しかし神奈川に住んでから長いのに1問って。

「週」の漢字が違う気がしれない成績の画面。全部で5426問もありますが殆ど消化出来ていません。(メダルとトロフィーは後述)
「週」の漢字が違う気がする成績の画面。全部で5426問もありますが殆ど消化出来ていません。(メダルとトロフィーは後述)

で、2周目は自由に都道府県を選び、ニッキーの衣装のコンプリートが目標です。

衣装は1周目をプレイしていたら分かりますが、47都道府県全てに割り当てられている訳では無いので(秋田・茨城など衣装がない、もしくは滋賀・三重など重複している都府県がある)全ての都道府県をプレイする必要はありませんが、やはりクイズ経験者としてのプライドもあり、北海道から南下して沖縄まで47都道府県を全てプレイしました。なお、クイズ前の寸劇は全く同じです。

クリア条件が8問中4問に上がったので、何度もリトライする羽目になった県もありました。今度こそ全問正解の都道府県を…と思いましたが、やはりダメでした。

あと、1周目で奇跡の8問中6問正解した岡山県ですが、この2周目では1問しか正解出来ず不合格に…。単なる運だったのかもしれません。

2周目の結果。ボーダーが上がっているので1周目よりも問題をこなしていますがそれでも全然消化出来ていません…。
2周目の結果。ボーダーが上がっているので1周目よりも問題をこなしていますがそれでも全然消化出来ていません…。

以上が「旅するクイズ」モードですが、もう一つのモードである「フリークイズ」は、都道府県を自由に選んで成績によって変動するメダルと、問題を全てこなした(正解する必要は無い)証であるトロフィーを獲得していきます。

先ほども書きましたが1都道府県につき100問以上用意されているのでフルコンプリートはかなりキツイです。これもまたクイズプレイヤーの血が騒ぐのかフルコンプ目指して今もプレイ中です。全国の知識が増えていく楽しみが。

とりあえずは神奈川在住としてコンプリート。しかしこれだけでもキツかったのに、あと46都道府県……頑張ります。
とりあえずは神奈川在住としてコンプリート。しかしこれだけでもキツかったのに、あと46都道府県……頑張ります。

 

さて、ソフトの総評ですが、問題は非常に難易度が高いですし(しかも選択肢も案外巧妙に出来ている)、クイズが苦手な方や地理的なジャンルが苦手な方にとっては苦行かもしれませんが、逆に地理や雑学好きだったり旅好きであればハマるゲームだと思います。
ニッキーやそのキャラクタもかわいいですし。

タイトル通り「旅するクイズ」なので解説も豊富で旅をしている気分になりますし、「実際に見てみたい」と旅をしたくなります。
1問の制限時間が長いのもネットで調べる時間のために確保されているのかなと思います。
普通、クイズゲームでカンニングは御法度ですが、このゲームは「その地に興味を持って貰って欲しい」という意図があるのではと思います。
クイズに答えながら地図や実際の情報やトリビアを見て、その地域に興味が沸いて実際に旅行に行って、名所やグルメを味わう旅をしてその地域のファンも生まれる……という相乗効果が生まれるようなゲーム…というと少々大袈裟でしょうか。

 

欲を言うとクイズの解説がいつでも読めるモードが用意されていたり、クイズで紹介した名所のマップや写真などがあれば旅ムードが更にアップしていたのではと思いますが、そもそもプレゼント用のソフトですので贅沢を求めてはいけません…。
逆にいうと内容が良いだけにプレゼントに留めるのは非常に勿体ないソフトだと思います。
内容をもっとブラッシュアップして市販すれば良いと思うのですが…。是非検討して欲しいところです。

 

そういえば以前『クイズの旅 ~鉄道旅情編~』というソフトをレポート(第13回)しましたが、テンポが悪い部分は目を瞑れますが、クイズの内容が通常のクイズ問題なのが戴けなかったです。アレはコンセプトは良かったので、このゲーム同様ご当地クイズが出題されていたら評価が変わっていたかもしれません(鉄道クイズ状態になりそうな気がしますが…)。

そう考えるとこの「ニッキーの旅するクイズ」は市販品を超えた存在なのだなと改めて感じます。

 

<「ニッキーの旅するクイズ」Uzla評価>
●入手性(ポイントが無ければもう入手出来ませんし、カードリッジでは無いので体験もしづらく非常に入手困難です。)
★★★★
●クイズの難易度(地元民でも分からない問題が多いなどかなりの手応えがあります。救済措置やボーダーが緩いのが幸いしてバランスは取れています)
★★★★
●ゲームのシステム(シンプルですが雰囲気は良いです。クイズの解説もあるので知識が増えると同時に旅したい気分になります)
★★★★
●熱中度(お土産や衣装、メダルにトロフィーと熱中出来ます。ステータスを見る画面がエンディングしか無いのが難点ですが)
★★★★
●総合評価(過去取り上げたヘタな市販品よりもよく出来たクイズゲームです。クイズや旅好きでポイントが余っている方は9月までに入手してみては如何でしょうか)
★★★★★

【家庭用クイズ】第19回:「クイズきらめきスターロード」

今日はクリスマスということで家庭用クイズゲームで、しかもギャルゲー風味のモノをチョイスしてみました。

「クリスマスとなんの関係があるんだ」と思いますが、Web界隈ではクリスマスにこういうネタをアップするのが流行みたいなので(汗)

2014-12-12 21.24.31

<クイズきらめきスターロード>
●対応機種:NintendoDS●
●発売日:2006/8/10●
●定価:5,040円(税込)●
●購入価格:940円(中古)●

 

この「きらめきスターロード」、元々はタイトーのアーケードゲームなのですがそちらはイントロクイズだったみたいです(「きらめきスターロード イントロ倶楽部」)。見たことも聞いたこともなく…。

今回のゲームはイントロではなく、名前だけ借りた家庭用オリジナルのクイズゲームで、主人公は芸能事務所のマネージャーとして3人のアイドル候補の中からスカウトして、その後クイズやイベントの成績でその子の将来が決まるという内容です。

 

なお、販売元はタイトーですが、開発元は「童(わらし)」というメーカーです。
うーん、どこかで見た覚えが……と思ったら、このクイズレビューでダントツのキワモノだった「THE クイズ20,000問(以下:2万問)」の開発元でした。
この情報だけでものすごいイヤな予感が…と感じたのは家庭用クイズゲームばかりレポートしてきた自分一人だけかもしれません。

 

とりあえず色眼鏡で判断せずに起動しました。画面はDSのゲームとしては普通で、インターフェイスも前述の2万問と違い普通ですが、音はイマイチです。
なお、前オーナーの記録が残っていましたが、正解率は40%代でした。そんなに難しいのかな?と。

 

データを初期化して最初からスタートしました。前述の通りアイドル候補は最初に3人から選択します。
名前やプロフィールは割愛しますが、正統派、ツンツン系(デレない)、メガネっ娘というよくあるラインナップです。それぞれの容姿は上のパッケージ参照です。

最初は2択問題から始まりますが、ジャンルは「芸能」「スポーツ」「学問」「おたく」と4つから選択出来ます。
ジャンルの選択肢が少ない気がしますが、何故か「芸能」はグルメ問題、「学問」は雑学系の問題が出題されます。なお、「おたく」はご想像の通り漫画・アニメ・ゲームになりますが、イメージに反してパソコン系の問題は出ませんので素直に「マンガ」にすれば良い気もしますが…。

ジャンルはほぼ選択可能ですし、場合によっては更に細かいジャンルが選べます。なお、ジャンルはアイドルのデビュー曲のジャンルにも左右される仕様です。
ジャンルはほぼ選択可能ですし、場合によっては更に細かいジャンルが選べます。なお、ジャンルはアイドルのデビュー曲のジャンルにも左右される仕様です。
問題形式は基本的に4択問題です。ライフ制ではなくゲームオーバーも無い珍しいクイズゲームです。
問題形式は基本的に4択問題です。ライフ制ではなくゲームオーバーも無い珍しいクイズゲームです。

その後もジャンルを指定しながら問題をこなしていきますが、ミニゲームも用意されていて、ダンスの練習と称してキー操作を覚えるゲームや、グラビア撮影(予め見本が提示され、その後ランダムに動くファインダーからタイミングを狙って撮影)、芸能レポーターから逃げるゲーム(ボタン連打もしくはタッチパネル擦り)もあります。

「ダンス」は言われた通りに入力する記憶ゲームです。この他、ミニゲームの成果がイマイチだとエンディングに大きな影響が…。
「ダンス」は言われた通りに入力する記憶ゲームです。この他、ミニゲームの成果がイマイチだとエンディングに大きな影響が…。

そして最も多く答えたジャンルや正答・ミニゲームの達成度次第でエンディングが変わります。
エンディングは1キャラあたり4ジャンル×4種類となります。

新人大賞が取れたら最もグレードの高いレベル1エンドです。
新人大賞が取れたら最もグレードの高いレベル1エンドです。

なお、種類はレベル別(一番良いのがレベル1、最も悪いのは4)なので、正答を重ねるのは勿論ですが、コンプリートを狙うにはわざと誤答する必要もあるところが欠点です。レベル4は意図的に狙わない限り難しい気がします。

 

ちなみに、難易度「むずかしい」でレベル1クリアすると、隠しキャラが登場します。

ブッ飛んでいるというか、絵のタッチが他と全然違うので浮いている子。その正体は……
ブッ飛んでいるというか、絵のタッチが他と全然違うので浮いている子。その正体は……

名前は「パトラ子」といって、知る人ぞ知るタイトーのパズルゲーム「クレオパトラフォーチュン」のキャラクターです。

特別出演なので明らかに3人と毛色が違うキャラクターですし、イベントも3人と違う味わいになるので結構面白いです(しかもよく喋る)。パトラ子ファンは一見の価値があるのではないかなあと。
それほど難しい条件では無いので最初から「むずかしい」モードで始めてみては如何でしょうか。

10周プレイした成績。芸能・スポーツ・学問は7割オーバーなのに、おたく問題は38%…。それほど「濃い」問題が多いです。自信のある方の挑戦をお待ちしております。
10周プレイした成績。芸能・スポーツ・学問は正解率7割オーバーなのに、おたく問題は38%…。それほど「濃い」問題が多いです。自信のある方の挑戦をお待ちしております。

さて、総評ですが、見ての通り内容は薄いですしイベントは固定なので一通りプレイしてしまうと後は作業的なプレイになってしまいます。
ただ、1プレイ20分足らずでエンディングなので、サクサクプレイ出来るところは育てゲー的なクイズゲームには珍しく1プレイが長々するよりはむしろ良い印象にも思えます。ライフ制では無いのでクイズが苦手な人でもエンディングまで進めるプレイヤーにやさしい設計ともいえます。問題は常識問題から難問まで揃っていますが正解も表示されますし、このゲームはクイズが得意な方より苦手な方にオススメできます。

 

気になる点ですが、ジャンルや評価の伸びはクイズに答えるよりもミニゲームのウェイトがかなり大きいように感じます。
仮に特定のジャンル一本で全問正解ペースでも、ミニゲームの結果の伸びの方が断然大きいのでクイズゲームの意義が薄いなあと。
この仕様の欠点としては「むずかしい」以上にするとクイズよりもミニゲームがシビアになって(ダンスのキー入力が増えるのはともかく、グラビア撮影の評価が厳しくなる)パーフェクトを逃すだけで、クイズが良い成績でもエンディングの評価が低くなりがちになります。

あと、一番評価されたジャンルでしかエンディングが変わらないので、2つのジャンルを伸ばしたりオールラウンドにしたりで変わればもっと面白かったのですが…。ファン層のグラフも直接的な意味は持たないので、こういうパラメーターを生かして色々なバリエーションが欲しかったところです。

 

どうも家庭用のクイズゲームは問題づくりの方に集中してしまうせいか、ゲームそのものの面白みや作り込みが甘い事例が多いです。このソフトもそんな印象は拭いきれませんでした。
SIMPLEシリーズのような定価2000円ぐらいだったら納得出来ますが、5040円は高すぎるなあ…と。対戦や協力プレイも出来るそうですがダウンロードプレイ不可なのでカードリッジ2枚必要ですがはたしてプレイした人が居るのかどうか…。

タイトーも今はスクウェアエニックスの傘下で家庭用ゲームからは後退気味(現状アーケード中心の構成)なので、この続編もクレオパトラフォーチュンの新作も期待出来ないのかなあと。

 

<「クイズきらめきスターロード」Uzla評価>
●入手性(あまり見かけません。価格も500円以下はあまり見かけません。)
★★★★★
●クイズの難易度(難易度は様々でバランスが取れていますが、ジャンル分けが粗めなので苦戦することも。)
★★★★
●ゲームのシステム(よく言えばシンプル、悪くいえば内容が薄いです。わざと誤答しないとコンプ出来ないのもちょっと…)
★★★★★
●熱中度(サクサク進みます。コレクションの仕様が良ければもっと熱中出来たと思うのですが…)
★★★★★
●総合評価(あの「2万問」から4年後の童作品は良い意味で期待を裏切って及第点だと思いました。会社は現存していないらしいですが…。)
★★★★★



※クレオパトラフォーチュンなどタイトーゲーム25点入り。

【家庭用クイズ】第18回:「馬検DS」

最近競馬ネタが続いたので、家庭用クイズレビューを挟もうと思います。
といってもコレも競馬がらみだったりするのですが…。

2014-06-13 19.06.08

<馬検DS>
●対応機種:NintendoDS●
●発売日:2007/9/20●
●定価:3,990円(税別)●
●購入価格:250円(中古)●

「馬検」は「うまけん」ではなく「ばけん」と読みます。正確には「競馬力認定試験」だとか。

検定ブームだった2007年に実際に検定試験として実施されましたが、2009年の第2回からは開催されていません。なお、級はGIII~Iの三段階で、いずれも試験内容は4択とのこと。今でも開催されていたら受けてみたいなと思いました。
その試験対策の公式問題集としてテキストが発売され、そしてこのソフトも発売され、本格的な試験だったのだなあと感じます。

ただ、どれだけ需要があったかは謎で、競馬関係の職でも履歴書には書けないのだろうなあ…と。趣味の域を脱しない「ご当地検定」と共に今は無き検定試験の一つとなりました。

ともあれ、今回レビューするのは前述の通り、その公式問題集のゲーム版である本ソフトです。
ゲーム版だけあって楽しんで覚えて貰うために育成要素が含まれたゲームとなっていて、一頭の競走馬を登録から始まり、「調教」として練習問題をこなした後、本番の「レース」でその成果を試して勝ち進めていくという内容です。

…ということで、その主人公となる競走馬を登録するところから始まり、馬名と毛色、そして馬具(メンコやシャドーロールなど)も装着出来ます。もちろん馬具は見た目だけで、能力が上がるとかはありません。

…ということで登録。「ウズランラン」号です。芦毛でシャドーロール。
…ということで登録。「ウズランラン」号です。芦毛でシャドーロール。

登録後は新馬戦から始まり、その後平場→準オープン→重賞と進めていきます(余談ですが過去には平場の準オープンも開催されていました)。当然上のクラスに上がるほど問題の難易度が上がっていきます。

新馬戦に向けての調教(練習問題)。最初なのでこの程度のレベルです。
新馬戦に向けての調教(練習問題)。最初なのでこの程度のレベルです。

検定試験である「馬検」は前述の通り4択のみなのですが、このゲームでは4択問題以外の形式もかなり出てきます。

線引き問題。1本でも引き間違えた時点で誤答になります。必ず左から右に選択しないと反応せず、QMAの癖が付いていると操作しづらいです。
線引き問題。1本でも引き間違えた時点で誤答になります。必ず左から右に選択しないと反応せず、QMAの癖が付いていると操作しづらいです。
記述式も。数字だけを答える問題や、一部が歯抜けになって埋める形式も。
記述式も。数字だけを答える問題や、一部が歯抜けになって埋める形式も。
絵や写真で出てくる問題もあります。"新馬"の割に難問ですがわたしはオペラオーの本を持っていましたし難無く正解。
絵や写真で出てくる問題もあります。”新馬”の割に難問ですがわたしはオペラオーの本を持っていましたし難無く正解。

「調教」は数回こなすとレースに出走出来ることができますが、あえて達成率100%の状態まで仕上げて出走しました。
レース自体は「調教」モードと一緒で、大きく変化が無いので少々面白みに欠けます。

…ということで、危なげなく勝利です。レース次第で称号も付きます。
…ということで、危なげなく勝利です。レース次第で称号も付きます。

そんな感じで平場も準オープンもこなしていきました。ただ、平場で優勝したのにもう一度平場のレースに出走したりと現実の競馬とは異なる動きで少々不満です。

更に不満なのが、レースの結果は10問中10問正解で1着、9問正解で2着、8問正解で3着、それ以下は着外と完全に固定されています。もうすこしレースによって着順や、「ハナ差」だとか「大差」だとか結果が変動したらゲームらしくなって面白みが増すのですが…。
あと、登場人物(馬)もナビゲーターだけで、騎手だとかライバル馬だとかも全くおらず、刺激も少ないです。

…ということで、いよいよ重賞へ。ちなみにスポーツ紙はわたしはニッカン派です。
…ということで、いよいよ重賞へ。ちなみにスポーツ紙はわたしはニッカン派です。

やっと重賞ということでGIIIですが、これがかなり難易度が高いです…。「桜花賞に外国産馬が出走出来るようになったのは西暦何年から?」とか「岡部元騎手が2000勝達成したのは何歳何ヶ月?」だとか、2006年のリーディングブリーダーの順番を答えたり、調教師と管理馬の線結びだったりと結構な難問が出てきます。

難しいです…。わたしは馬だけしか見ていないので騎手や調教師の問題は苦手です。
難しいです…。わたしは馬だけしか見ていないので騎手や調教師の問題は苦手です。
こんな問題も…。重賞は何でもありです。
こんな問題も…。重賞は何でもありです。

なお、このソフトは2007年4月現在のデータまでなので現在とクラシック三冠馬の数が違いますし(オルフェーヴルが居ない)、ジョッキーの勝利数(現在の歴代最多勝は武豊騎手ですが当時は岡部元騎手)も異なります。それは仕方ないのですが、2004~2006年の競馬シーンの問題が多く出て結構苦戦します。その間は競馬から完全に離れていたしなあ…と。「調教」も10問中4,5問しか正解出来ず、なかなか達成率が上がりません。

記者「今週重賞初挑戦の”ウズランラン”の仕上がりは如何でしょうか?」
調教師「うーん。正直言ってまだ半分も仕上がってなくて、本番は展開に期待したいって所かなあと」

こんな調子です。
問題の暗記では面白みが無いので、やはり競馬の歴史を座学で調教…ではなく再勉強しようと思いました。

…ということで競馬から離れていた時代のお勉強です。選んだ資料が間違っている気もしますが(汗) しかも試験範囲外の年代ですし。
…ということで競馬から離れていた時代のお勉強です。選んだ資料が間違っている気もしますが(汗) しかも試験範囲外の年代ですし。

その離れていた競馬の時期のレースを調べたり、レースの動画を見たり、その馬について調べたりしているだけで楽しいもので、時間が過ぎていきました。昔競馬にハマっていたときもこんな感じです。
しかしWikipediaは昔はそうでも無かったのに今はあまり活躍していない馬についても細かく書かれていてびっくりします。

で、肝心のGIIIですが、未だに優勝できません。2着・3着は結構獲れて連に絡んではいるのですが(ブロコレ状態…)、1着10問中10問正解の壁は厳しいです。現実の競馬同様、GIはもちろん重賞を勝利するのだけでも難しいモノだと感じさせてくれます。

なかなかさくっと重賞を制覇することが出来ず。…というか「ウズランラン」は牝馬という衝撃の事実が。(登録時性別は選べない)
なかなかさくっと重賞を制覇することが出来ず。…というか「ウズランラン」は牝馬という衝撃の事実が。(登録時性別は選べない)
正答の傾向としてステータスも見ることができます。パワー(ルール・仕組み)はかなりあるのですが、スタミナ(人)はイマイチです。あと人気(血統知識)もそれほど無く…。「ウズランラン」は典型的なダート馬で地方向きかもしれません。
正答の傾向としてステータスも見ることができます。パワー(ルール)はかなりあるのですが、スタミナ(人)はイマイチです。あと人気(血統知識)もそれほど無く…。「ウズランラン」は典型的なダート馬で地方向きかもしれません。

…ということでまだGIを制していませんが、ここでこのゲームの総評を。

問題は試験対策という面もありかなり豊富で、競馬の知識を試したり勉強するには最適なソフトだと言えます。
ただ、レース結果は固定ですし「競馬」という競い合うという部分が皆無で、楽しさや爽快感に欠けていると思います。
この辺を工夫したら試験対策教材から新感覚の競走馬育成シミュレーションゲームとして昇華出来そうな気がするのですが。

 

<「馬検DS」Uzla評価>
●入手性(それなりに売れたらしくよく見かけます。中古価格は店によって大きく異なりやすいです)
★★★★
●クイズの難易度(細かい部分も問われるため競馬ファンでもかなり難しいと思われます。)
★★★★★
●ゲームのシステム(育てゲーの側面も持たせるというのは良いアイデアですが、発展途上だとおもいます…。)
★★★★★
●熱中度(前述と同様ですし、レース結果に変化が無いので勝負根性が発揮出来ず…)
★★★★★
●総合評価(競馬ファンならある程度オススメ出来ますが、ストレスが溜まります。競馬に興味を持つならウイポダビスタをプレイした方が良いと思いますし、最近はスマホゲームもあります)
★★★★★

 

なお、「ウズランラン」の仕上がり次第でQMAの競馬検定(JpnI相当)への出走をしようと思いましたが、今日がランキング最終日ということで出走回避です…。

【家庭用クイズ】第17回:「THE イントロクイズ」

久々の家庭用クイズレビューです。
ネタ切れというわけではなく、クイズから少し遠ざかりたいという現実逃避モードだったので間が空いてしまいました。
この1年はほぼ休んでいましたがさすがに好きでも5年以上もクイズゲーム漬けの日々では疲れてしまいます。

そういうこともあって、今回は趣向を変えて知識を問う一般的なクイズゲームではないものをチョイスしました。

2014-10-23 22.30.09<THE イントロクイズ>
●対応機種:PlayStation(PS1)●
●発売日:2002/1/31●
●定価:1,500円(税別)●
●購入価格:300円(中古)●

お馴染みのSIMPLEシリーズです。
ここでは記憶に新しい「THE クイズ20,000問」という爆弾というか地雷をレビューしましたが、それの二の舞になるんじゃないかと不安ですが、例により安いのでネタという意味で購入しました。
普通のクイズゲームに飽きたというのもありますが。

で、こちらのクイズはその普通では無い「イントロクイズ」のゲームです。昔はテレビでもよくやっていましたし、今でも大抵年末年始に放送されています。
しかしふと思ったのですが「イントロクイズ」って単語は今の10代以下の方に通じるのかなあと。

一応簡単に説明すると、曲の頭を聞いて早押しでその曲名を当てるクイズです。当然ながら普段から音楽をよく聴いている(た)人に有利で、エンタメ寄りの音楽の知識があまり無ければ満足に答えられませんし、よく聴いていた曲でもタイトルがなかなか出てこなくて、もどかしい気分になるところもイントロクイズの面白い所です。

なお、J-POPや歌謡曲など一般で流行していた曲が採用されているイントロクイズは版権のせいかゲームになることは希です。
アーケードで過去にいくつかリリースされていた程度で、最近ではコナミの「オンガクパラダイス」という早押しのクイズゲームがあった程度です(去年実際にプレイ)。
一般的なクイズゲームよりかは万人受けしそうな気がするだけに残念です。

 

さて、このソフトですが、オリコンの名前が出てきたり、ケースのジャケットにJASRAC許諾ラベルが貼られていたり本格的だなあと感じますが、ゲームを起動すると飾り気の無いタイトル画面とメニューでそこはやはりSIMPLEシリーズでした。

モードは「ワールドツアーモード」というコンピュータと対戦するステージクリア式のものと、一人だけでプレイする「スコアアタックモード」と、複数人でプレイできる「パーティーモード」があります。

まずはどんな感じか雰囲気に慣れるために「スコアアタックモード」をプレイしました。これは1・3・5分の指定した制限時間の中でスコアを競うモードになります。名前は昔のアーケードゲーム風のアルファベット3文字で、メモリーカードに記録されます。

プレイ風景。基本は早押し四択ですが、ちょろっとしか鳴らない「スーパーイントロ」だったり、解答権取得が連射だったり、タイミング良く押す必要があったりなどのバリエーションもあります。
プレイ風景。基本は早押し四択ですが、ちょろっとしか鳴らない「スーパーイントロ」だったり、解答権取得が連射だったり、タイミング良く押す必要があったりなどのバリエーションもあります。

で、一通りプレイしての感想ですが、難しいです。

世代が違うから分からないというのは置いといて(それもまたイントロクイズの醍醐味)、一番の問題はMIDI音源風というか一昔前のカラオケ音源風なので、知ってる曲でもピンと来ないことが多々ありました。
原曲に近い雰囲気が出ているものもありますが、大抵ギターとかドラムの音質が違いすぎていたりキーが通常と異なっていたり、違和感があります。原曲を使わなくても良いのでもう少し原曲に近い音源で収録出来なかったのかなとも。

コンピューターとの対戦の場合は、その音のギャップを脳内で補正している間もなく速攻で押されるので、慌ただしい感じになります。

「ワールドツアーモード」は30分足らずでクリア出来ますが、COMは押しが早い割に誤答が多い所謂「バカ押し」状態です。じっくり聴いて答えたいのに…。
「ワールドツアーモード」は30分足らずでクリア出来ますが、COMは押しが早い割に誤答が多い所謂「バカ押し」状態です。じっくり聴いて答えたいのに…。

問題点は他にもあり、「演歌・懐メロ」「アイドル」「男性歌手」など音楽のジャンルが常時表示されますが、選択肢はそのジャンルの括りが無視されてランダムに出るので明らかにおかしな選択肢が混じって正解が連想しやすいです。
たとえば「女性歌手」と表示されているのに正解以外の選択肢が全部男性歌手の曲で紅一点状態になっているとか、「その他」ジャンルは大抵アニソンか民謡だったりします。
知らない曲でも「とりあえず押して選択肢を見れば何とかなる」というのが効いてしまうのも問題です…。

なお、2002年発売当時で考えると新しめの曲もまあまあ出てきます。
曲数は1000曲収録されているとのことですが、結構同じ曲が出ます。1時間プレイして「7-seven-」という曲が6回ぐらい出ました。誰の曲なんだろうと思ったらJanne Da Arcのようで。ほぼタイ記録で「ドンパン節」もよく出ました。何処の曲なんだろうと思ったら秋田のようで。エンタメ力が上がった気がします。

 

このゲームで一番楽しそうだと思ったら一番残念な仕様だったのが「パーティーモード」でした。
このモードはマルチタップ無しで4人同時プレイ出来ることがウリなのですが、その操作方法は1つのコントローラーを2人で共有する方式なので非常に操作がしづらいです。

2コントローラでも4人まで遊べるのをウリにしたいようですが余計な機能です…。2人で2コントローラーでプレイしたくても出来ません。
2コントローラでも4人まで遊べるのをウリにしたいようですが余計な機能です…。2人で通常の2コントローラー操作でプレイしたくても出来ません。
説明書には1つのコントローラーを2人で持つオススメの方法が絵入りで。何かシュールです。
説明書には1つのコントローラーを2人で持つオススメの方法が絵入りで。何かシュールです。

2人プレイで1枠1コン、3枠で2コンを使うようにしても共に方向キーとL1ボタンのみの操作になるので解決にはなりません。プレイする人数を選択したりコントローラをカスタマイズできれば良いのですが、そういうオプションは存在しません。

コントローラーの件に目をつぶっても、空いた枠に必ずCOMが入るので3人以下だとマイペースでプレイさせてくれません…(勿論COMはバカ押しモード)。パーティーモードの主役は人間なのだからCOMは水を差さないで欲しいところです。一応フルで人間キャラにしておくと落ち着いてプレイはできますが…。

何度も書いていますが、一般的なクイズゲームよりかは万人受けしそうでパーティーゲームとしては良い出来なだけにこれらは残念な仕様だと思います。

 

ただ、1人モードで複数人プレイしても結構盛り上がります。自分が分からなくても「この曲知っている」とか、聴いていて「この曲よく聴いていた」と思い出話になったり、題名が出てこず口ずさんでカラオケ状態になったり、知らない曲が出てタイトルで調べて新しい知識を得たり、結構楽しめます。久々にカラオケ行きたくなったなあと。

 

<「THE イントロクイズ」Uzla評価>
●入手性(中古で購入可能です。安いですが元々の価格も1500円なので…)
★★★★★
●クイズの難易度(カラオケ音源な上、年代の範囲が広くて最初は苦戦しますが、ジャンルの件と曲のレパートリーが少なめなので慣れてくると簡単です。)
★★★★
●ゲームのシステム(パーティーモードの仕様は致命的です。音ゲーは基本的にオプションが豊富ですが、このゲームでは貧弱です。)
★★★★★
●熱中度(ストーリーモードの内容が薄いのは仕方が無いですが、コンピューターのバランスが悪すぎ、パーティーツールとしても前述の件でイマイチです。)
★★★★
●総合評価(仕様のイマイチさは目立ちますがイントロクイズは面白いです。1人プレイモードで2人以上で協力しながら歌の話題で盛り上がりつつ遊ぶのがオススメのプレイスタイルです。)
★★★★★

 

一般的なクイズから外れてみるのもお遊びとしては面白いというのが今回で分かりましたので、次回もまた変化球気味のクイズゲームを取り上げたいと思います。

【家庭用クイズ】第16回:「クイズ雑学王DS」

久々のテレビ番組出身のクイズゲームです。

ちなみに「雑学王」の番組自体は数回程度しか見たことが無かったりします。
雑学ネタ切れなのか、いつの間にか終わっていたという印象でしたし…。

2014-06-28 21.36.43<クイズ雑学王DS>
●対応機種:NintendoDS●
●発売日:2010/2/11●
●定価:3,990円(税込)●
●購入価格:950円(中古)●

余談ですが、「雑学」というと、どうしても「雑学」を自らひけらかす人(しかもテレビの受け売りが多い)を想像してしまってネガティブな印象だったりします。「雑学」は自ら率先して伝えるものじゃなく会話の中で自然に伝えることが重要ですし、知っているだけでも日々の生活が楽しくなるものだと思うのですが…。

いきなり毒を吐いた感じになってしまいましたが、雑学を自ら吸収して知識を蓄えるということ自体はとても良いことだと思います。わたし自身雑学は好きですので、そういった意味でこのソフトをチョイスしました。

どれくらいの雑学量なのかというと、ソフトのパッケージには「10000問」との記載があります。最近のクイズゲームで10000問というと少ない気もしますが、内容はいかに。

 

今回のソフトですが、開発元・販売元は「カムイ」という会社で、自分自身は初耳のメーカーでした。

調べてみるとソーシャルゲームをメインで開発している会社だそうで、パッケージソフトではこの「雑学王」の他に「Qさま!!」のDS版も開発しているそうです。(「次のクイズレビューは決まったな」って…? いやいや…。)
定価は通常のゲームと比較して若干安価に設定されています。

 

今回もまた中古で買ったのですがセーブデータは全部削除されていました。前オーナーの進捗具合で評価も大体予測出来るのですが少々残念ですが、とりあえずデータを新規作成して開始です。

ゲーム内では爆笑問題の太田光さんと田中裕二さんがほぼフルボイスで喋ります。実際にテレビで二人が掛け合っているような会話で、飛ばしても何の支障も無かったりしますが雰囲気作りとしては良いんじゃないかなと思います。

太田さんらしい発言ですが、(先ほども書いたように)同感です。
太田さんらしい発言ですが、(先ほども書いたように)同感です。

モードは主に「雑学王モード」と「対戦モード」「挑戦状モード」「特訓モード」があります。

まずは「雑学王モード」ですが、これは一通りの問題形式で他の回答者(7人)より高い得点を獲得したら勝ちというルールです。ちなみに回答者の方は全て架空で、決して伊集院光さんや東MAXが出るわけではありません…。しかも回答するのは自分だけなので他の回答者の得点は適当に加算されます。

まず最初は「雑学クイズ4択」、その次が「雑学クイズ3×3択」です。

スタンダードな4択問題。問題文もクイズゲームとしては長めです。
スタンダードな4択問題。問題文もクイズゲームとしては長めです。

前者は説明するまでも無いですが、後者は、回答文の繋がりが前半と後半で切られていて、2つともうまく選択しないと不正解という内容です。
なお、前半の部分を選択すると後半の部分もそれに合わせた文章に変化するので「前半と後半の回答文を見て不自然でないものを選ぶ」という戦法は不可です。

なお、正解・不正解に関わらず、回答の後には細かな解説が出ます。

回答後の解説。ページが跨がる事もあるほど細かに解説してくれます。
回答後の解説。ページが跨がる事もあるほど細かに解説してくれます。

「クイズゲーム」というと問題と答え”だけ”を丸暗記するものになりがちで、個人的に「何故それが正解なのか」という解説があるのは嬉しいです。(賛否両論あると思いますが、自然に覚えるのはともかく、問題と解答をノートに書き込んだり写真を撮る行為についてはゲームにそこまで本気になるのも如何なものか?という意味で個人的には否定派です)

やはり由来とか理由が分かると面白いですし、雑学的な知識も深まります。ここがこのゲームの旨みの部分じゃないかなと思います。

 

次が「しりとり推理漢字」です。ここからは(狭義の)「雑学」からは外れた内容になりますが、テレビでも盛り上がる場面だったようにも思います。
なのでテレビを見ていた方はご存じだと思いますが一応説明すると、次々に出てくる漢字の読みを答えていくものです。
読みはしりとりのように繋がっているのである程度推測することが可能です。
読みはあいうえお順に並んだキーをタッチして回答します。

読み仮名がしりとりになっているのである程度のヒントになりますが、それでも難しいモノが多いです。
読み仮名がしりとりになっているのである程度のヒントになりますが、それでも難しいモノが多いです。

ただ、このキー、何故か長音記号(伸ばし棒)が「ー」と「~」2種類あります…。当然「ー」を使えば良いのですが、おかしな仕様です…。多分プレイヤー名入力用の使い回しだからだと思いますが。

なお、分からない読み方の漢字が出た場合は3回までパス(次の問題に進む)が可能ですし、制限時間が切れるまで思いつく読みを適当に答えて粘っても構いません。何度でも誤答可能という所がテレビのクイズ番組らしく、誤答一発アウトがクイズゲームの世界の常識が多い中で、珍しくもありうまく出来ているなあと思います。

あと、このゲームは漢字モノが多く、「推理で対義GO!」(対義語をひらがなで答える)や「変換!どっち漢字」(2~4択の同音異義語を正しく答える)もあります。漢字モノは個人的に苦手なのですが、結構面白いです。

「推理で対義GO!」。対義語を答えるのですが難しいモノも多く出ます。制限時間ぎりぎりになるとこんな感じでヒントも出ます。
「推理で対義GO!」。対義語を答えるのですが難しいモノも多く出ます。制限時間ぎりぎりになるとこんな感じでヒントも出ます。
「変換!どっち漢字」。同音異義語の問題ですが、最初は「納める」「治める」とかの定番モノですが、これも段々と難しくなります。
「変換!どっち漢字」。同音異義語の問題ですが、最初は「納める」「治める」とかの定番モノですが、これも段々と難しくなります。

あと一つは「回転なるほど数字」というものがあり、数字にまつわるクイズの正解を答えるもので、回転寿司のように4択が流れていって正しいモノを取る(流れ過ぎて画面から消えたモノは取れない)という形式ですが、コレはイマイチです…。
「サッカーのハットトリックは○点?」だとかそういうのはともかく、「東本願寺の仏像の高さ」とか「琵琶湖の面積」だとか細かい数字を答えるものはあまり面白くないなあと。解説も全く出ませんし。「数値を答えるクイズ問題はイマイチ」だとよく言われるのですが、これをプレイしたらイヤでもそう思います…。

個人的にはいまいちな「回転なるほど数字」。解説も出ませんし問題の作りが雑な印象を受けます。
個人的にはいまいちな「回転なるほど数字」。解説も出ませんし問題の作りが雑な印象を受けます。

で、「雑学王モード」でこの6種類のクイズをこなした後には称号が貰えます。また、答えたクイズは履歴が残り、「雑学事典」にも残されて問題と解説を読み返すことが出来ます。

「雑学事典」。雑学王モードで出題された解説を読み返すことが可能です。ジャンルは様々なのが分かります。
「雑学事典」。雑学王モードで出題された解説を読み返すことが可能です。ジャンルは様々なのが分かります。

なお、このモードはやり込むことで特にストーリーが増えたり難易度が上がったりはせず1回完結型で、少し残念な部分ではあります。

回答者は大勢でも、掛け合いも無く一人で答え続けるので達成感は皆無です…。
回答者は大勢でも、掛け合いも無く一人で答え続けるので達成感は皆無です…。

やり込みに当たる部分は一応「挑戦状モード」に含まれていて、課題(正解数ノルマ)をクリアしていくという内容で、一応初級中級と進んでいきます。

そしてクリアすると………ネタバレになるので書きませんが、ボーダーが低いせいか1時間足らずでクリアできるので、内容がかなり薄く感じてしまいます。しかもそこで公開される裏技がまたやり込み意識を薄くさせる内容で……。長くプレイさせる気あるのかな?と疑問に思います。

このゲームは通信対戦にも対応していて、同じソフトを持っている人とプレイが出来ますし、ソフトが1本でも対戦が出来る「ダウンロードプレイ」にも対応しています。ただ、ダウンロードプレイは転送が終わるまで時間が掛かりますし、「雑学クイズ4択」しかプレイ出来ません。
個人的には漢字系のクイズが盛り上がるんじゃないかと思いますのでそちらもダウンロードプレイで出来たら良かったのではないかなと思います。

 

…で、このゲームの総評ですが、番組の雰囲気は爆笑問題の方が出ているのと効果音の部分(問題とか解説が出る音とか)ぐらいで、それ以外はオリジナルといった感じで中途半端な印象を受けます。権利とかの問題で難しいところですが、番組名を出している以上もっと演出に頑張って欲しい所ではあります。

あと、問題は解説付きもあって下手なクイズゲームよりかなり質が良く、頑張っている印象を受けます。
問題そのものの難易度は高いですが、「雑学」のジャンルも生活から歴史や言葉など広く扱われているので色々な方に馴染めると思います。

ただ、前述の通り「10000問」収録を謳っているのですが、雑学4択で出題される問題の総数は「1801問」です。残りは漢字問題や数字問題なのかな?と思うと水増し感があります。ただ、「解説も含めて1801問」と考えると結構なボリュームに感じますので、そこを正直に書けば良いのにと思います。

知識を深めるのには最適なソフトではあるのですが、どちらかというと教育や実用ソフトみたいな感じで、Wiiの「みんなの常識力テレビ」(第1回レビュー)を思い出します。これはこれで良いソフトなのですが、こっちは番組をモデルにしていることもあり、楽しむ意味のゲームとしてもう少し力を入れれば良かったのではないかなと。説明書の漢字にルビが振られているので低年齢層のプレイも意識されていたと思うので尚更そう思います。

 

<「クイズ雑学王DS」Uzla評価>
●入手性(中古で購入可能です。中古価格は定価を考えるとやや高めです)
★★★★
●クイズの難易度(問題そのものは難しめですが、4択問題は正解も解説も詳しく表示されます。)
★★★★
●ゲームのシステム(対戦が出来たりひたすら解いたり色々な問題形式はありますのでクイズゲームとしては及第点です。ただ、番組を見ていた方にとっては演出が物足りなく感じるのではと思います。)
★★★★★
●熱中度(雑学王モードは1回完結で盛り上がらず、挑戦状モードは1時間足らずでクリア出来るほど内容が薄いです。事典コンプリートが唯一のやり込みだと思いきや…)
★★★★★
●総合評価(問題の質は詳細な解説もあってクイズゲームとしては最高クラスで、漢字好きにも良いゲームだと思いますが、それ以外の部分の作りが今ひとつなのが惜しいと思います。)
★★★★★

 

次回は久々にレトロなクイズゲームをレビューしようかなと思います。アーカイブ化されていないゲームも多いのですがそういうモノほど名作が多いので紹介したいなあと。