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痔ろう闘病記 – 手術後の入院から退院まで

痔ろう闘病記 > 手術後の入院から退院まで

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◆久々の更新になります。

闘病記の続きの前にまずお知らせですが、約9ヶ月ぶりに更新しました。

ずっと更新しないとなと思っていましたが、誰もが気になっている手術の部分だけ記載すれば十分だろうと放置気味になっていましたが、やはり気になっている方も多いですし、痔ろうは「手術よりも手術後が大変」だという病気なので、闘病記を再開します。
お待たせして申し訳ございません。

◆入院3日目(手術翌日)

前日は早い目に就寝しましたが、やはり出血が多いのとマメに交換と洗浄をするのがベストだという判断で夜中も何度かトイレに向かいました。トイレは共用で、既にパッドを捨てるゴミ箱の中身が山積みになっている状態でしたが、押し込んで捨てたりしました。やはりみんな苦しんでいるんだなあと思います。

共用のトイレは個室は少ないものの、埋まっていて困ったということはありませんでしたが、病室が個室の場合だとトイレが自分専用になるので共用のトイレまで歩かなくても済みますし、色々な意味で気兼ねしなくて済むので個室の方が良いかもしれません。

 

そして6時頃に起床しました。深く眠れたわけでもないのですがベッドでずっと寝ているせいか目覚めは良好です。
歯を磨きに行って、朝の検査(血圧と検温、問診)が終わると、朝食が運ばれて来ました。
前々日の昼(夜は液体だけなので除外)以来、絶食状態だった待ちに待った食事です。

 

メニューは白ご飯とおひたし、漬け物に味噌汁と煮物というイメージ通りの病院食でした。
痔ろうだからとか手術直後だからといって特別なものではなく通常食です。

しかしその通常食ですが絶食状態明けということもあってとても美味しく感じました。食べ物で感動したのはいつ以来だろうというぐらいで、久々の獲物に胃も喜んでいるのか、ぎゅるぎゅると活発に動いている状態でした。

 

食後痛み止めを飲んでから、点滴です。点滴は前日はかなり打ちましたが今回は1本分で4日続きます。
点滴の中身が終わりそうになったらナースコールをするのですが声が届いていない様子。起き上がってスピーカーに口を近づけてもあまり伝わっていない感じでした。
何処で音を拾ってるんだろうと思ったら長いコードの押しボタンに小さな穴が空いており、そこがマイクを兼ねているようでした。それが分かってからは鮮明に伝えることが出来るようになりました。それほど意味の無い知識ですが…。

 

夕方に会社の方が面会に来ました。麻酔の頭痛が起きないようにあまり動かない方が良いとはいえ、ベッドだと失礼なので起き上がって談話室へ。ここで分かりましたが椅子は痛くて座れません…。
普通の円座クッションでは軽減出来ず、ゴム製のクッションだとだいぶマシになった(空気が抜け気味だったので座り心地はイマイチ)でので、それのお世話になりました。

わたしの姿を見て「何も変わらず元気そうでびっくりした」と言われました。
手術した部位以外は健康体なので当然といえば当然ですが、一応入院だもんなあと。後ろ姿が浴衣に血が染みていたのでまたびっくりされましたが。

 

リクエストしていたペットボトル入りの水1ケースを頂きました。受付で出入り業者と勘違いされたとか何とか。
水をリクエストした理由ですが、「便が硬くなって苦労しないように水分をよく摂るように」と言われたのでそれに従いました。

通販で頼んだら1本40円以下で買えるぐらい安価なので前もって家に居る連れの者に注文を頼みましたが、頂けて嬉しかったです。
水も病院の自販機で買うと結構バカにならない出費になるので大助かりですので、お見舞いに行かれる方は水を持って行くと喜ばれるかもしれません(ケースだと重いですが…)。

面会が終わってから貰った水をTVカード式の冷蔵庫に入れるだけ入れて冷やしておきました。これで自販機までいちいち足を運ばずに好きなときに冷えた水が飲めます。途中で看護師さんが来て「良い物貰いましたね~。水はどんどん飲むと良いですよ。」と言われました。

ちなみに食べ物も飲み物も、辛いモノやアルコール以外制限はありません。コーヒーも炭酸飲料もOKですし、わたしは吸いませんがタバコも制限なしです。

 

夕方に先生による診察がありました。一般の診察が終わった待合室に一気に入院患者が集まるので顔合わせ状態です。
自分(30代)より若そうな方もいますし、年配の方も居ます。女性の方も多いので、やはり老若男女問わず発症するのが痔ろうなのだなあと思いました。

順番を待っている中、手術後初の診察だけにものすごい不安でしたが想像通りやはり痛いです…。
傷口を消毒して貰うとスッキリしましたが、やはり染みますし、なるべくなら遠慮したいところですが、仕方ないです。

◆入院4日目(手術2日後)

痛みで5時ぐらいに目が覚めました。痛み止めを飲んだのが前日の20時で、結構経っていました。6時間周期で飲んでいたのでまあまあ開きがありましたので早速服用。回診は血圧の計測が無くなって、体温と問診(痛み止めと排便排尿の回数と調子)を聞かれました。回数は最初に貰った説明の小冊子にマメに記録していて報告は完璧です。

毎日朝に排尿回数等を聞かれるので控えておきます。報告のためというのもありますが、退院後改めて見ると「色々経験したなあ」とあのときを思い出します。
毎日朝に排尿回数等を聞かれるので控えておきます。報告のためというのもありますが、退院後改めて見ると「色々経験したなあ」とあのときを思い出します。

朝食を食べてから、便意が来て手術後初のお通じです。ついに来たと思いました。
当然まだ傷口は(手術後と翌日よりマシになったとはいえ)常に出血している状態なのでコンディション的に染みたり痛いのだろうなと思いましたが避けては通れません。

で、結果はというと、スムーズだったのか痛み止めのせいなのか分かりませんが、特に痛みはなく普通でした。
ただ、洗浄はかなり面倒でした。ガーゼの塊が詰まっている上に従来と形が変わっているので違和感はかなりありました(確かめようにも見えない部分なのでそのような気がするだけかもしれませんが)。
結局洗浄にかなり時間が掛かりました。詰まっているガーゼが無くなれば幾分楽になりますが、完治するまで大変だなあと。

 

今日のイベントは、入浴の解禁です。食事と同じくかなりの久々で嬉しかったです。

ただ、浴槽は共用で限りが有るため事前予約制です。しかも湯船への湯張りや脱衣・着衣込みで30分なのでゆっくり浸かれず慌ただしいです。もちろん理由はあり、共用なので人が入るたびに清掃が入るのでどうしても時間に制約が出来るためです。
ちなみに個室の病室で浴室がある場合は、予約は要りませんし時間に縛られずゆっくり入ることができます。これもトイレ同様個室の大きなメリットです。また入院することがあったら個室にしようかな…とも。

予約した時間に浴室に入りました。最初の時間に予約したので床もカラっとして浴室も湯気が篭もっていない状態の一番風呂です。
一番最初なのを良いことに10分フライングして湯張りのために予め湯の蛇口を開いていました(一応許可済み)。

待ちに待った入浴ですが、先ほどのトイレでそれほど痛みは無かったので大丈夫だろうと思いましたが、やはり躊躇します。
まず普通に身体を洗い、傷口の部分は洗面器を使って洗浄しました。
わたしと同じく元痔ろう患者さんのホームページ(今調べても出てこないのでリンク出来ないのが残念です…)で、「座湯」という方法があって、それを実践しました。少々傷口がピリピリしますが、なかなか気持ちが良いです。その後、普通の湯船で長湯して30分傷口は清潔な方が治りも良いのでこの入浴でかなり良いコンディションになったかなと思いました。

 

夕方に診察があり、排便の件も伝えつつ診て貰ったところ「かなり順調」と言われたので結構気分が良くなりました。

ここで気になることがあってずっと聞き忘れていたのですが「痔ろうってIからIVで色々なタイプがあるみたいですが、自分は何型でしょうか?」と尋ねてみたところ、「IIIU型」と言われました。IIIって結構重いモノだったような気が…。
簡単に説明して貰いましたが「ネットで調べたら出てくるよ」と言われました。さすがわたしの性格を分かってらっしゃるなあと。
でもIII型はあってもIIIU型はネットで見つからないです…。

◆入院5・6日目(手術3・4日後)

やっと折り返し地点で、食事のありがたみも薄れつつありましたが、当日は行事があったので昼食は特別食でした。
その特別食以外の朝食と夕食は普段以上に質素だったのでバランスは取っているようです…。

この日で点滴は終了し、実質傷口のケアと夕方の診察ぐらいしかイベントが無くなり、大半は暇つぶしです。
入院前に「入院中でも許可が出たら外へは出られる」と説明を受けましたが出る気にはなれず、洗濯機で衣類の洗濯をしたり、スマホでネットを見たりゲームをしたり、病院内にある本や雑誌を読んでいるだけでも十分楽しめました。

あと、この暇なうちに入院保険を契約している保険会社へ連絡しました。
病名と入院日と手術した件を伝えると、「お客様の契約だとあと1年で無事故戻り金(いわゆる無事故ボーナス)が発生しますが、日額の入院費を受け取るとそれが無くなります。でも手術一時金は受け取っても無事故扱いです」と言われました。手術したのに無事故っておかしいなと思いましたが、一応その言葉を信じて手術一時金だけ受け取る事を伝えて終了。請求関係の書類は自宅に届けるとのこと。保険に入っていて良かったと思う瞬間です。

連れの者が面会に来て、お菓子を置いていきましたが、その一つに「じゃがりこ」…。
病室でボリボリ食べたら音で怒られそうなので(当日2人から3人に増加)、談話室で食べていました。

傷口からの出血も痛みも最初よりマシになったので、痛み止めを6時間に1回飲んでいましたが、正午から12時間(午前0時)まで頑張ってみましたが、やはり痛いです。「痛み止めに頼っているうちは退院出来ませんよ」と看護師さんに脅されましたが、結局あまりムリしない方が良いなと思いました。

◆入院7・8日目(手術5・6日後)

経過はかなり順調と言われて、自分でも手術直前に比べてだいぶマシになったなと感じました。
当日から痔の内服薬の開始です。飲んで効く物なのかなと思いますが、そういう物だと思います。

とはいえ、まだガーゼが詰まっていて違和感は相変わらずです。前日に伝えたら「取れそうだったら取る」とのこと。

…で、そのガーゼでアクシデントがあって、朝の入浴中に詰めていたガーゼがほどけて取れかかった状態になりました。凄い長い状態で邪魔だなと思って、どうすれば良いか風呂場のインターフォンで尋ねようとしたら、押した途端に「す…すぐ行きます!」って言われてドアが外側から開きました…。質問したいだけだったのに。風呂場のナースコールは危険なこと前提で動いているんだなあと。
結局ガーゼは診察までそのままの状態にして欲しいと言われました。

そしてその診察でそのガーゼを取り除くことになりました。
取れ掛かっていると思われましたが、かなり長い状態で相当奥まで詰まっているようでした。まず普通の状態では取れそうに無かったんだなあと。ちなみに取り除いている最中の痛みは殆どありません。

こうしてトンネルが3つある状態となりました。気にはなりますが触るのが怖く…。

そういえば麻酔の副作用である頭痛は、結局起きませんでした。痛み止めが効かない頭痛はイヤだと思って期間中ほぼベッドで横になっていた甲斐があったかもしれません。

 

翌日も相変わらず順調で、ガーゼが無くなっただけでも排便や洗浄などのケアは楽になりました。
出血量も更に落ち着いて順調だなと思って診察に臨みましたが、そこで中をかき回されました…。ものすごく痛いです。当然出血再開。消毒液もかなり染みて今回の入院最大級の痛みでした…。

当然ですがコレはドクハラでも何でも無く、カサブタを剥がして新しい組織を作るためです。これを繰り返すことによってしっかりした肛門が形成されるとのことですがまたされるかもしれないと思うとゲンナリします。

その夜、普段36度あるかないかの体温は38度まで上がって苦しかったです。
ガーゼを外すと菌に罹りやすくなって抵抗のためにこういう状態になる場合があるのだとか。

◆入院9・10日目(手術7・8日後)

前日の熱が相変わらず高めで、身体がだるく感じました。なので殆ど大人しく眠っていました。
そのおかげか夕方にはだいぶマシになり、体温も元に戻りました。

分泌物もだいぶ量が少なくなり、パッドの交換頻度が下がりました。就寝中どうしても浴衣やシーツが汚れるのでバスタオルを敷いて寝ていたのですが、それに付着しなくなったぐらいなので気が楽になりました。

 

そして入院10日目。診察の結果問題無く、入院最終日で明日の朝退院ということになりました。
洗濯機を回して全ての衣類を洗濯して軽く準備です。テレビカードは2000円分しか使わず、ほぼ水などを冷やす冷蔵庫代となりました。

で、今日のメインイベントは入院代の精算です。
誰もが気になるところですが、わたしの場合は10万5000円でした(三割負担)。これをクレジットカード払いです。
やはり病院で現金を多く持つのは防犯上あまりよくないので、カード払い出来るところが良いと思います。
もっと高いのかなと思いましたが、共用の病室だとこんなものなのでしょう。当然個室だと倍以上になりそうですが…。

ちなみにわたしと同時に入院(と退院)された方は9万円みたいでしたので、やはり痔ろうの複雑さによって結構変わるようです。

精算も終わったところで明日の退院が嬉しかったのですが、夜中に結構出血して大変でした…。
出血はたまに起きるみたいですが、それでも気分は良くないものです。

◆退院のとき

そして朝、無事に退院出来ました。病院での最後の朝食を味わった後は支度して迎えの連れの者を待ちました。
同時に入院された方や看護師さんともお礼の挨拶をして病院を後にしました。外の空気が旨く感じます。

その足で昼食に行きましたが、やはり椅子に座るとかなりきつく痛いです…。
あとパッドのコンディションは外だと不安に感じます。本当に社会復帰出来るのかなあと。

 

(次回・退院後の通院から完治まで)